作品詳細
型破りに生きる悪の華。勧善懲悪の概念を越えた純粋な"悪"の魅力が最大限に発揮される宇野信夫作の新作歌舞伎。
生まれつき眼がみえず按摩の修業をしている富之助は、盲人の中でも最上位の階級にいる不知火検校に弟子入りし、忠実な弟子を装いながら隠れて数々の悪事を働いていた。やがて成人し富の市という名の按摩となるが、悪行は留まることを知らずついに金のため、二代目検校を狙い師匠を手にかけるのだった。
幸四郎(現・白鸚)の富の市、染五郎(現・幸四郎)の生首の次郎、魁春の浪江ほかで。
(2016年/平成28年4月・歌舞伎座)