＜特別企画＞2025年2月「斎藤寅次郎監督　生誕120年」放送決定！

2025/01/20

渥美清が演じた車寅次郎の名前の由来にもなった斎藤寅次郎監督。
生涯で200本以上の映画を監督した斎藤寅次郎監督の生誕120年（1905年1月30日　秋田生まれ）を記念し、松竹時代の作品を中心に特集放送いたします。
放送をお楽しみに！

【放送作品】

◆子宝騒動＜活弁トーキー版＞
（1935年／モノクロ）　テレビ初放送
2月17日(月)午後8:15～、26日(水)午後8:00～
[出演] 小倉繁、出雲八重子、藤松正太郎、野村秋生、横山準、小島照子、小島和子、高松栄子
[弁士] 佐々木亜希子
[演奏] 永田雅代

弁士の佐々木亜希子と永田雅代のピアノ演奏による活弁トーキー版。

無声映画末期に制作された傑作スラップスティック・コメディ。
福田さん（小倉）の家は、貧乏人の子だくさん。間もなく七人目の子供が産まれる予定。ところが福田さんは失業中。料金未納で水道が止められると、井戸があるから大丈夫。ガスが止められると薪でご飯は炊けますよと呑気に構えていたものの、ついに奥さんが産気づく。あわてて産婆さん（高松）を迎えに行くのだが「まだ六人分の取り上げ料も貰っていない」と断られてしまう。

◆明け行く空＜活弁トーキー版＞
（1929年／モノクロ）
3月6日(木)午後0:15～、12日(水)午前8:30～、18日(火)午後6:15～、28日(金)午後5:30～
[弁士] 佐々木亜希子
[演奏] 永田雅代

弁士の佐々木亜希子と永田雅代のピアノ演奏による活弁トーキー版。

雑誌「少女の友」に連載された小説を、日本初の女流脚本家水島あやめが脚色した母娘映画。
恭子（川田）は嫁いだ先の夫が亡くなり、義父（河村）に言われるまま、娘の玲子（高尾）を残し実家へ戻る。数年後、牧師となった恭子がある村に赴任する。
その村には成長した玲子が祖父と暮らしていた。再会した母娘だったが、両親は亡くなったと言われ育った玲子に、恭子は真実を告げられずにいた。

左：[演奏] 永田雅代　右：[弁士] 佐々木亜希子
©松竹ブロードキャスティング

◆腰抜け狂騷曲（1954年／モノクロ）　
テレビ初放送
2月3日(月)午前8:30～、20日(木)深夜1:00～、26日(水)午後6:15～
[出演] 柳家金語楼、若杉英二、北原三枝、淡路恵子、三井弘次、松島トモ子、藤間紫、益田喜頓、堺駿二、伴淳三郎
爆笑人気スタアが驚天動地の底抜け大騒動！
敗戦直後の大阪道頓堀。ここの暴力団関川一家の兄哥株大天狗の三五郎（柳家）は、検挙された親分乾分たちの腹いせに、曾根崎署長荒巻良介（坂本武）の官舎へ乗り込んだが、そこで初めて家庭生活のなごやかさや愛情の温かさを知って良心を取り戻した。数日後、良介は三五郎を更生さすべく関西宣伝社長に就職依頼の紹介状を書くと同時に急死した。そこで良介に恩義を感じた三五郎は、関西宣伝社の小使を務める傍ら、英子未亡人（藤間）と幼い景子（松島）の面倒をみてやったが、何時の間にか英子に対して恋慕の情を持つ様になった。

◆吃七捕物帖・一番手柄（1951年／モノクロ）
2月5日(水)午前8:30～、11日(火)深夜1:45～、22日(土)午前11:15～、27日(木)午後6:30～
[出演] 高田浩吉、水原真知子、柳家金語楼、木戸新太郎、加藤嘉
時代は天明年間。江戸深川近辺で屑金と米を交換する約束で貧民に屑金拾いをさせる一味があった。その様子を見て帰った目明かしの又七が帰宅すると、両替屋へ奉公しているお杉が訪問していたが、女房のお清のやきもちで話も出来ず帰って行った。お杉の様子にただならぬものを感じていた又七は後を追ったが、お杉はすでに何者かに殺されていた。

◆唄くらべ青春三銃士（1952年／モノクロ）
2月6日(木)午後0:00～、12日(水)午前8:30～、17日(月)深夜0:45～、28日(金)午後6:00～
[出演] 鶴田浩二、田端義夫、川田晴久、岸惠子、鮎川十糸子、紅あけみ、堺駿二、伴淳三郎、清川虹子、柳家金語楼
歌と笑いの人気者総動員！　明朗選手と純情娘のアベック競走！
R大学ラグビー部の名トリオ、一木俊夫（鶴田）、花島健吉（田端）、福田春造（川田）は揃いも揃って唄がうまく、明朗活発なる好青年たち。中でも一木は、夜はキャバレー＜エンゼル＞のアルバイト歌手だが、真面目な純情青年で同じキャバレーで働くダンサーのはるみ（岸）を心密かに想っている。土地の顔役・山田（伴）は、かねてからはるみに目をつけ、しつこく付きまとって彼女を困らせていたが、そのたびに一木が庇ってやり、こうしたことが二人の若い心を近づけることになった。

◆勢揃い・大江戸六人衆（1953年／モノクロ）
2月8日(土)深夜0:00～、13日(木)午前11:30～、19日(水)午前8:30～、25日(火)午後6:30～
[出演] 花菱アチャコ、宮城千賀子、伴淳三郎、千秋みつる、北上弥太郎、堺駿二、益田喜頓
斎藤寅次郎監督によるパロディ時代劇。
文化文政の大江戸を舞台に、ご存じ天保六花撰の繰り広げる風俗絵巻。自由を求めて時の権力に立ち向かう様々な人間群像を描きだし、反抗精神醸し出す笑いと涙が楽しい作品。
河内山宗俊（花菱）は、松平出雲守（益田）の行列を乱した罪で捕らえられそうになった少年三吉と母のお半（鮎川）を助け、松平の家臣北村大膳（田中謙三）を脅して大金を取った。お半は三年前に江戸へ出た夫片岡直次郎（北上）を探していた。涙の身上話を隣家で聞いた慌て者の魚屋暗闇の丑松（伴）は、お半らをてっきり宗俊の妻子と勘違いし、宗俊に惚れている髪結おもん（浪花千栄子）に告げ…。

©国際放映

◆ラッキー百万円娘（1949年／モノクロ）
2月4日(火)午前10:15～
[出演] 美空ひばり、古川ロッパ、横山エンタツ、花菱アチャコ、藤山一郎、川田晴久、キドシン
喜劇映画の名監督と天才子役が組んだ大爆笑コメディ！主演は当時12歳の美空ひばり。
「嫁入婿取花合戦」につぐ新東宝・吉本映画提携作品である「びっくり五人男」の縮小版。
街頭でピーナッツを売っていた大学生の栗山と貝塚は、トラックにはねとばされた花売りの娘を助けた。それがきっかけでこの花売りの娘ことひばりの面倒をみることになるのだが、歌のうまさを見込まれ入った青空楽団ではもともといた歌手に横やりをいれられだめになり、女中として二人の友人のところへつれていかれれば、奥方にやきもちをやかれクビになり、なかなかよりどころがみつからないのであった・・・

◆あっぱれ五人男（1953年／モノクロ）
2月8日(土)午後10:15～、17日(月)午前10:00～
[出演] 花菱アチャコ、伴淳三郎、北上弥太郎、高千穂ひづる、川田晴久、堺駿二、清川虹子、神楽坂はん子
アジャー、揃いも揃った映画界の人気者！　抱腹絶倒の黄金時代劇
歌舞伎の演目で、盗賊の物語「白浪五人男」のパロディ。
野洲宇都宮、内藤家の家宝胡蝶の香炉が何ものかに盗まれ、当夜の宿直青木十三郎（北上）はその責を負って香炉探索のため江戸へ上る。その江戸では、大名富豪の財宝を盗み貧民にめぐむ侠盗日本駄右衛門（花菱）の噂が専らである。十三郎は呉服商松前屋の娘お糸（高千穂）に難題をふっかけている小者利平（川田）に目をとめる。利平はその昔、十三郎の家の納戸金を盗んで江戸に逃げたのだった。

©KADOKAWA 1955

◆花の二十八人衆（1955年／モノクロ）
3月5日(水)午前8:30～、10日(月)午前8:30～、18日(火)午後7:30～、28日(金)午前10:45～
[出演] 勝新太郎、矢島ひろ子、三田登喜子、田端義夫、堺駿二、益田キートン、清川虹子、入江たか子、広沢虎造
大政、小政、そんなのダメさ、淸水港のニューホープ勝新太郎の中政兄いが、笑いの二十八人衆の先頭切って痛快無比の毆り込み！
慶応三年、徳川幕府に勝った官軍が京都から江戸へ進駐を開始した頃のある日、東海道清水の町に辿りついた町人政吉（勝）はひょんなことから、次郎長身内の中政だと身分を偽った。今をときめく次郎長一家は大政、小政、森の石松ら二十八人衆が花と競っていたが、その勢力を妬む保下田の久六（大邦一公）が官軍に取り入り一泡吹かせようとしていた。

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