作品詳細
戦国時代に越前で全盛を誇った朝倉義景とその妻小少将の悲劇を舞踊劇として描く。小少将に福助、義景に橋之助、羽柴藤吉郎に勘太郎(現・勘九郎)、朝倉方郎党に三津五郎、七之助、織田方郎党に勘三郎、彌十郎ほかで。
越前領主の朝倉義景は、織田信長方に寝返った従兄弟の式部大輔景鏡らに追いつめられ、妻の小少将と一子愛王丸を残して自刃します。非業の最期を遂げた義景も壮絶だが、生き残りながらわが子を奪われ、景鏡や羽柴藤吉郎に引き渡される小少将も地獄…。
二人の悲愴な人生をテーマに、水上勉が台本を書き上げ、尾上菊之丞が流麗な舞踊劇に仕立てた作品です。
(2007年/平成19年8月・歌舞伎座)