作品詳細
江戸城では正月の鏡曳きの行事を迎え、将軍の御前で小姓の弥生が舞をご披露することとなった。獅子頭が供えられた広間に手を引かれて出て来た弥生は、恥らいながらも一心にそして艶やかに舞い始める。弥生が獅子頭を手にすると、どこからともなく飛んできた蝶に誘われるように獅子頭が激しく動き出し、弥生はその強い力に引きずられて何処へか去ってゆく。
勘三郎は昭和51年に20歳で初演して以来、数多く上演を重ねているが、本公演は十八代目襲名後初めて歌舞伎座で踊った記念の舞台。
(2006年/平成18年1月28日・歌舞伎座)