松浦の太鼓

作品詳細

赤穂浪士の吉良邸討入りの前夜から当日の出来事を描いた忠臣蔵外伝物の中でも人気の作品。初世吉右衛門の当たり役で家の芸「秀山十種」の一つ。

浅野内匠頭が江戸城で刃傷に及びお家断絶となってから一年後の師走の日。俳諧師の宝井其角は、弟子で赤穂浪士の大高源吾に出会う。そこで其角が「年の瀬や水の流れと人の身は」と詠じると、源吾は「明日待たるるその宝船」と付句して去っていく。翌日、松浦鎮信の屋敷で句会が催され、鎮信は大石内蔵助がいまだ吉良上野介を討たないと業を煮やしていたが、其角から昨夜の源吾の付句の話を聞きいよいよ討入りと覚る。すると隣の吉良邸から、討入りを知らせる山鹿流の陣太鼓が鳴り響き…。

(2010年/平成22年1月・歌舞伎座)

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