作品詳細
1986年日本映画監督協会新人賞・1987年ベルリン映画祭カルガリ映画賞受賞作品。天皇の戦争責任に迫る過激なアナーキスト･奥崎謙三を追った衝撃のドキュメンタリー。天皇にパチンコ玉を撃った男、奥崎謙三が戦時中に2人の兵士を処刑した元上官や兵士を訪ね、真相を追求する姿を追った作品。
原一男監督は自らの手法を〝アクション・ドキュメンタリー〟と呼び、「個」の「肉体」に拘り、アクションのなかで相手と葛藤が起きる様を通じてドラマを描いた。奥崎の特異なキャラクター、カメラの前で彼がヒートアップしていく様、撮る側と撮られる側の緊張関係、突然訪問した先の元上官の反応の予想のつかなさ、等々。原一男監督の映画作品の〝面白さ〟のみを凝縮したような、今も色褪せることない傑作。
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