作品詳細
元禄八年、赤穂城主浅野内匠頭は、家臣たちを率いて川狩を催したが、その際飛び交う燕を見て不破数右衛門に刀で斬るよう命じた。数右衛門は見事に斬ってのけたが、後で殿の一時の慰みに添うことは不満であるとして辞意を表明した。だがこれが反って殿の気に入って、数右衛門は江戸参勤の供に加った。江戸に出た数右衛門は、或る日旗本武士に困らされているお千賀に出合い、彼らを追い払った。それ以来お千賀とその父小山田一閑の家を訪れる様になり、若い二人の気持は接近し、父の一閑もそれを認めていたのだが・・・。
元禄八年、赤穂城主浅野内匠頭は、家臣たちを率いて川狩を催したが、その際飛び交う燕を見て不破数右衛門に刀で斬るよう命じた。数右衛門は見事に斬ってのけたが、後で殿の一時の慰みに添うことは不満であるとして辞意を表明した。だがこれが反って殿の気に入って、数右衛門は江戸参勤の供に加った。江戸に出た数右衛門は、或る日旗本武士に困らされているお千賀に出合い、彼らを追い払った。それ以来お千賀とその父小山田一閑の家を訪れる様になり、若い二人の気持は接近し、父の一閑もそれを認めていたのだが・・・。