色彩間苅豆 かさね

作品詳細

鶴屋南北作。男女の愛憎と怨みが描かれる壮絶で退廃美にあふれた清元の舞踊劇で通称「かさね」と呼ばれる舞台。

腰元のかさねは与右衛門という男と恋仲になり子を身ごもっているが、与右衛門はかさねを残して出奔。かさねは一緒に死なせてほしいと後を追い、二人が木下川の堤にさしかかると、上流から鎌の刺さったドクロが流れてくる。この鎌を抜くと、かさねが突如もだえ苦しみだし、美しい形相が醜く一変。実は、与右衛門はかさねの母と密通し義父を鎌で殺していたため、その怨念がかさねに乗り移ったのだ。悪の本性をあらわした与右衛門はかさねも手に掛けるのだが、なおも怨念が与右衛門に襲いかかり…。

孝夫(現・仁左衛門)の与右衛門に玉三郎のかさね、一世を風靡した“孝・玉”コンビの懐かしい舞台をお届けする。

(1982年/昭和57年3月・歌舞伎座)

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