作品詳細
伝説の名優・六代目菊五郎の幻の映像を。演劇の神様と呼ばれた名優・六代目菊五郎の舞台姿を伝える松竹大谷図書館所蔵の超貴重映像。
六代目菊五郎の芸を絶賛していた小津安二郎がメガホンをとった小津初のトーキーで、唯一のドキュメンタリー。冒頭に六代目菊五郎の紹介が入り、戦前の豪華な第三期歌舞伎座やその楽屋の様子もおさめられている。舞台面は映画として工夫された撮影と編集が施されており、扇を手にして丁寧に舞う前半はどこまでも初々しく艶やか、一転して後半の獅子の舞は大きく切れの良さを感じさせる。踊りの名手であった菊五郎の舞台姿が残された大変貴重で資料価値の高い映像だ。
クラウドファンディングで成立した修復プロジェクトにより、2023年1月に<4Kデジタル修復版>が完成。