作品詳細
蕾から花へ――学窓を巣立った乙女たちがたどる、いばらの道は?
希望に胸をふくらませて女学校を卒業した乙女達の前に横たわる実社会は、あまりにも冷たく厳しかった。純情、邪悪の二人の青年をめぐって、彼女達の人生は、或いは輝き、或いは暗黒となる。
その間(昭和十九年――昭和二十九年)に展開される友情、悲恋、誘惑、殺人など若き女性たちの波瀾に富んだ運命を劇的に描いた青春メロドラマ!
原作・菊田一夫、音楽・古関裕而、NHK連続放送劇の映画化。
昭和十九年春、若々しい希望に満ちて、親友の田鶴子、志津江、みどり、三保らと共に学窓を巣立った水島綾乃は、たった一人の母の急死によって、喜びの頂点から、一瞬にして絶望のどん底につき落とされた。幼い妹をかかえて悲嘆にくれる彼女のもとにその時訪れたのは田鶴子の従兄、秋彦の友人健太郎だった…。