この空の花 長岡花火物語

作品詳細

名匠・大林宣彦監督にとって「野のなななのか」「花筐/HANAGATAMI」へ続く“戦争三部作”の第1作となった渾身編。新潟県長岡市で現在と意外な過去が交錯する。

1945年の悲劇“長岡空襲”と、同じ長岡市で毎年開催されている日本3大花火大会の一つ、“長岡まつり大花火大会”が時を超えて重なるという型破りな物語を通じ、大林監督が平和への祈りを込めた渾身作。1945年7月20日に米軍が長岡市に模擬原爆を投下したという知られざる事実を明かす社会派映画であると同時に、“長岡空襲”で命を落とした少女の魂が一輪車に乗って現代に現われるファンタジーでもあるという発想は大林監督だけのもの。大林監督が全編にわたってデジタル技術を導入した初の作品でもある。

地方紙の新聞記者・玲子は、2011年の東日本大震災でいち早く被災者を受け入れた新潟県長岡市に取材で訪れる。玲子がそこを訪れたのは元恋人の健一から、自分が教師を務める高校で女子生徒の花が台本を書いた舞台“まだ戦争には間に合う”を見てほしいと頼まれたこともあった。さらに玲子は平和や復興を祈る市民たちが開催し続けている“長岡まつり大花火大会”の準備を取材するうち、大会に込められた人々の想いを知っていく。

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