作品詳細
明治に入ってから河竹黙阿弥が書いた舞踊劇の大作で新歌舞伎十八番の一つ。
信濃の国戸隠山の山奥で、不思議にも絶世の美女更科姫が紅葉狩の宴を張っていました。誘われるままに、姫と酒を酌み交わし、美しい舞に見とれていた平維茂はいつしか眠りに落ちてしまいます。更科姫は実は、戸隠山の鬼女でした。眠りに落ちた維茂のもとに、姫の本性を知らせる山神が出現し、後半は鬼女の本性を現した姫と維茂の死闘が繰り広げられます。長唄・常磐津・義太夫の掛け合いも豪華な一幕を。
(2001年/平成13年9月・歌舞伎座)