作品詳細
オグリは閻魔大王の罰により身体が腐っていく餓鬼病の姿で娑婆に送り返される。閻魔大王に「オグリを行くべき道へ導いて欲しい」と頼まれた遊行上人の導きで、千僧供養のため善意の人が引く土車に乗り、たどり着いた美濃の国で小萩(実は照手)と出会う。供養のためと小萩はオグリの土車を引き、暇の終わる三日後に後を引く人に託し別れる。オグリは様々な困難を乗り越え、今まで助けてくれた人たちへの感謝の思いを胸に万病に効く湯があるという熊野を目指す。そして許され元の姿に戻ったオグリと照手は再会、この世に戻された小栗党の六人の姿も。そこには真の“歓喜”が満ち溢れていた。
(2019年/令和元年11月・新橋演舞場)