作品詳細
演出
能・狂言を土台に現代演劇を創作する、世田谷パブリックシアター芸術監督企画の最新作!
長田育恵 × 瀬戸山美咲のタッグが、現代に生きる人々の幸福について描き出す。
世田谷パブリックシアター芸術監督である狂言師の野村萬斎が企画・監修を務める「現代能楽集」シリーズは、芸術監督方針「伝統演劇と現代演劇の融合」にもとづき、古典の知恵と洗練を現代に還元し、現在の私たちの舞台創造に活かしていきたいという考えから、生まれたシリーズ。
記念すべき第10弾となる今回は、近年、演劇賞を立て続けに受賞している、気鋭の劇作家/演出家・瀬戸山美咲と、たぐいまれな筆力をもつ劇作家・長田育恵により、今を生きる私たちのための現代演劇を創作。出演者6名は「道成寺」「隅田川」でそれぞれ異なる役を演じ、それぞれの幸福論を立ち上げる。「道成寺」では、父・母・息子の幸福な家族がさらなる幸福を激しく求めた結果の悲劇を描き、「隅田川」では、運命的に出逢う3世代の女たちが、誰の目も届かない社会の片隅でありえるかもしれない物語が紡がれる。
(2020年11月29日~12月20日 東京・シアタートラム)