作品詳細
粋な鳶頭と芸者が魅せる華やかな江戸風情。
今日は赤坂の日枝神社と並び「天下祭」と謳われる、神田明神の御祭礼。江戸庶民が待ちに待った神田祭とあって、祭囃子が流れる江戸の町は浮き立っています。そこへほろ酔い加減でやって来たのは鳶頭。江戸前のすっきりとした踊りを見せ、祭り気分を盛り上げます。続いて芸者がやって来ると、艶やかな踊りを披露。どうやら二人は訳ありな様子…。
江戸の情緒を賑やかに舞い踊る神田祭の様子を清元の舞踊にしたひと幕。粋でいなせな鳶頭に仁左衛門、艶やかな様子の芸者に玉三郎と至高の組み合わせで魅せる、華やぎあふれる舞台。
(2021年/令和3年2月・歌舞伎座)