作品詳細
村一番の秀才として人々から尊敬されていた青年が結核と診断され、のけ者にされた怒りに無差別殺戮に走るまでを描く。西村望の同名小説を映画化した。1938年、岡山県苫田郡西加茂村で発生した津山事件を題材にしている。
戦時下の昭和13年、山あいに数十戸が点在する小さな、閉鎖的な村。村一番の秀才とほめそやされた18歳の犬丸継男は純粋に国を信じ、兵士として立派に戦うことに、自分の男としての生き方を見ていた。が、結核と診断された彼は、その望みを完全に断たれ、そればかりか村人たちからもツマはじきにされ…。