震える舌

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作品詳細

一人娘が猛毒を持った細菌に感染したことから起こる家庭の悲劇を描いた三木卓の同名小説を映画化。幸せな家庭に訪れた「破傷風菌」。凄まじい叫びをあげ痙攣に苦しむわが子。なす術がない夫婦は、薄暗い病院で徐々に狂いはじめ…。

郊外の団地に三好昭と妻の邦江、娘の昌子の三人家族は住んでいた。その付近には、まだ葦の繁みがあり、ある日昌子は湿地の泥の中を蝶を追って捕虫網をふりまわしていた。数日後、母の邦江は昌子の小さな異常に気づいた。食事中、昌子は食物をポロポロこぼし、トイレに立った後姿は鵞鳥のような歩き方をしている。風邪かなと邦江は心配したが、その直後に昌子は絶叫をあげて倒れる。舌を噛んでしまったのだ。
激しい発作に苦しむ娘のために、両親は不眠不休の看病を続けるが、やがて、2人は自分もテタナスに冒されたのではないかという不安にかられるようになる。

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