作品詳細
旅芝居「不如帰」の名台詞「人間は何故死ぬのでしょう?」に感じ入り、パトロンを気取る寅さんの前半の描写。満男の産休教師・柳生雅子(檀ふみ)の母・綾と寅さんが心を通わす日々の美しさ。人間にとって、生る希望とは何か? 寅さんとさくらの兄妹愛が、ヒロインのはかない人生に明るい灯をともす。日本映画を代表する名女優・京マチ子が、薄幸のマドンナ綾を好演。ラスト、柴又駅でのさくらと寅さんの会話が深い印象を残す。シリーズ第18作。
満男の通う小学校の雅子先生に恋をするかと思いきや、雅子の母親・綾に出会った寅さんは、その綾にすっかりノボせてしまう。綾は、落ち着いた感じの美人で、おまけに今は独り身。案の定、寅さんは綾の屋敷に日参の毎日とあいなるが、綾は不治の病に罹っていて・・・。