作品詳細

都を追われた源義経一行は九州へ落ち行く途中、摂津国大物浦にやってくる。それを迎えた武蔵坊弁慶は義経の愛妾・静御前を都へ戻すように勧め、静御前は門出を祝う舞を舞う。やがて舟長が舟を漕ぎ出すが、海は大荒れとなり、壇ノ浦で滅びた平家の武将・平知盛の霊が海中から現れ義経主従に襲いかかる。弁慶が一心に祈りを捧げるとさしもの亡霊も渦巻く潮にのまれ海中へと消え去るのだった。
男と女、静と動をひとりで踊り分ける屈指の大曲。前半のみどころは義経との別れに際し静御前(勘三郎)が哀しみを込めて舞う「都名所」の舞。後半は浪の上を漂うような足捌きで義経一行に近付く知盛の霊(勘三郎 二役)の陰々とした凄みが大きなみどころ。
(2009年/平成21年8月・歌舞伎座)

放送スケジュール

(C)松竹株式会社

関連情報(コラム・特集・プレゼントなど)

おすすめ作品

キャンペーン・PR Campaign & PR

SNS

衛星劇場
LINE公式アカウント