作品詳細
雪女郎事件に端を発し、正体不明の熊男が犯人と思われていた連続殺人事件を、ご存じ佐七の胸のすく十手さばきで見事に解決する!
ある雪の夜、文珠屋のお雪が姿を消した。女目あかし・おそでが捜査をはじめると、お雪が夜ごとに言いよる文珠屋主人のもとから逃れたがっていたことがわかる。すると、文珠屋に脅迫状が届いた。それから程なくして文珠屋主人は雪の夜に死体となって発見された。日頃から文珠屋と犬猿の仲だった春日屋に嫌疑がかかったが、脅迫文の字と春日屋の字とは筆跡が違っていた。現場に熊の毛があったところから、人形佐七が熊男の捜査をはじめた。佐七は被差別民の小屋の頭のもとにいることを突き止めるが、小屋に向かうと熊男は逃げだして姿をくらましてしまう。