作品詳細
平家追討を画策した罪で清盛により、はるか絶海の孤島喜界ヶ島に流罪となった俊寛僧都。共に流された仲間はのちに許され島を出るが、ひとり島に残ることにした俊寛は、仲間の一行をのせた赦免船を岩場から名残惜しく見送る。
幕切れ、去っていく船を見つめる哀愁漂う俊寛の姿はいつまでも心に残る名場面。近松門左衛門の傑作であり、初代中村吉右衛門の当たり役俊寛僧都を五十回忌追善公演で二代目吉右衛門が勤めた名舞台。
(2003年/平成15年9月･歌舞伎座)
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