みうらじゅんのザ・チープ#1

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みうらじゅんによるオリジナル番組!

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みうらじゅんさんにインタビュー!

――番組名の由来、いきさつを教えてください。

「インターネットの普及によって今やテレビは真剣に見るものではなくなりました。そう考えたら『チープな考え休むに似たり』という言葉が僕の頭の中で浮かんできて、『チープなものを取りあげることで、視聴者の方に休んでもらおう』と思ったんです。しかも、新聞のラテ欄に『ザ・チープ』とあったら、気にはなるんじゃないかなという思惑もありました。番組名のポイントは“ザ”です。百円ショップのDAISOも以前は“ザ・ダイソー”というネーミングで、木製の雑貨売り場は“ザ・木”とあって、センスが素晴らしいなと思ったんですよね。“ザ”がつくとワクワクする世代なので、この番組名も“ザ・チープ”と“ザ”をつけました」

 

――この番組は『グレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ』の後継番組とのことですが、前番組のどんな経験が生かされているのでしょうか?

「『グレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ』は、日活ロマンポルノの魅力を紹介していた番組で、実は衛星劇場で約12年にわたって放送していた長寿番組なんです。視聴者層の実態が番組内の質問コーナーをひもといてみたら見えてきまして、質問を送ってくる方がほぼ100パーセントシニアの方々だったんですね。そこから、『今の時代、若者が楽しむのはYouTubeなどのネットメディアで、テレビ、特にCS放送はシニアが見るメディアなんだな』と気づいて、『ザ・チープ』はシニア向けの番組にしようと考えました。ただ、つつがなくシニアライフに突入された方は、どうぞ『必殺仕事人』などの時代劇の再放送をご覧ください。でも、若いときにサブカルが好きだったシニアが見たいと思うようなテレビ番組が今はないですよね。『ザ・チープ』は、サブカル経由のシニアの方々に捧げる番組にしたいと思っています」

 

――どのような番組にしたいと考えていらっしゃいますか?

「イメージとしては、シニアの方が健康維持や認知症予防のために通うデイサービスです。デイサービスも体操があったり合唱があったりいろいろなプログラムがあると思うのですが、この番組もそのプログラムの中のひとつという位置づけで考えていただけたらいいと思います。毎回ひとつのテーマを設けて僕が講義形式でお話するので、そのネタがシニアの方々の心に刺さったらうれしいなと思いますし、まもなくシニアになるという方も『そういえばみうらじゅんがあんなことを言っていたな』と、年を重ねてから何かの拍子に思いだしていただけたらありがたいですね。第1回のテーマは、シニアの方ならみんな大好き“モナカ”です。“モナカ”はなぜシニアに受けるのかという核心に迫っていますのでお楽しみに」

 

――ウクレレえいじ改めマドロスえいじさんもご出演されます。マドロスさんはどのような役割を担うのでしょうか?

「マドロスさんには、シニアのみなさんがこの先直面するであろう町内会主催の演芸大会などで披露できるような“一芸”を伝授してもらう予定です。彼のネタは映画黄金期に活躍した映画俳優のモノマネだったりするので、ネタ元をご存じないという方も多いと思いますが、本家本元がわからないという末恐ろしさがポイントなんですよね。しかも、彼のモノマネは誇張しすぎてそんなに似ていないというところも深いんです。そんなマドロスさん直伝の“一芸”を視聴者のみなさんにもマスターしていただいて、いつの日か番組で大演芸大会を開催したいと考えています。ちなみに、新番組をスタートするにあたって、マドロスさんとも打ち合わせを何回かしたのですが、初収録の前日の夜に『これまで話し合ってきたことはすべて忘れてください』と彼にメールをしました。マドロスさんの良さは僕がよく知っています。彼の魅力がしっかりと出るように僕も考えているので、そろそろみなさんにも彼の面白さに気づいていただけるのではないかと思います」

 

――オープニングもかなりこだわっていらっしゃいましたが、ポイントを教えてください。

「オープニングは最先端の合成スタジオでグリーンバックを使って撮影しました。もともと僕は特撮映画が好きなのですが、むかしの特撮作品の合成シーンは技術的に限界があって、切りぬいたところがギザギザとしていて『合成してます!』感がはっきりと見えるんですよね。そこがたまらなかったんです。制作費はかかっているのにチープに感じられる合成場面が、昔の特撮映画の見どころのひとつだったと思います。チープなものは、安っぽいところを隠そうとして豪華に見せようとして繕うのだけど、それを隠しきれていないところが魅力。今回のオープニングも、あえてそこを狙って最先端のスタジオでチープなものを撮ってみました。なかなかの力作になったと思うので、合成撮影を使って楽しむ放送回があっても良いのではないかと考えています」

 

――改めて、新番組に対する意気込みをお願いします。

「前番組の『グレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ』は、ほとんどその存在を知られることなく終わりまして、最終回も最終回っぽさをほとんど出しませんでした。『フォーエバー』という言葉で締めたので、『あ、終わるんだな』って察していただけたかなとは思うのですが、前の番組も意気込みなど特になく、無理せずにひっそりとやっていたんです。でも、それが長続きした秘訣ではないかと実感しています。今回も同じスタンスです。意気込みはありませんし、初回の収録を終えた今も、特に手ごたえは感じていません。たぶん手ごたえを感じるような番組を作ってしまったら、僕はテレビの仕事をしなくなると思うんです。ですから、この番組も無理をしないでひっそりとこっそりと続けたいと思っています。でも、たまたまこの番組を見てくださった方には、次回放送も見たいなと思っていただけるような番組にしていこうと考えています」

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