作品詳細
石橋山の合戦に頼朝が敗走したあとの鎌倉。大庭景親に青貝師六郎太夫と娘の梢が刀を売りに来る。大庭は偶然来合わせた梶原に目利きを頼み、梶原は名剣であると保証するが、大庭の弟俣野五郎のすすめで「二つ胴(二人の人間を重ね斬りにする)」を試すことになる。「二つ胴」の一人には死罪と決まっている囚人、もう一人には六郎太夫が志願する。梶原はこの刀の銘から親娘を源氏方と見破り、わざと六郎太夫を斬り損ね、自分は石橋山で頼朝を助けた事を告白する。平成10年「壽 初春大歌舞伎」より、富十郎の梶原、二世又五郎の六郎太夫、松江(現・魁春)の梢、我當の大庭、東蔵の奴菊平という配役でご覧頂きます。
(1998/平成10年1月・歌舞伎座)
放送スケジュール
(C)松竹 撮影:吉田千秋