作品詳細

「女性映画」の巨匠吉村公三郎が、原節子を想定した主役の座に、無名の新人藤田泰子を起用して恋の喜びを描いた名作!貧しくも正しく生きる勤労者たちを、愛情をもって描いたメロドラマ。

吉川家は典型的な小市民である。一家六人の糊口を潤すのに父と娘のサラリーだけでは生活は決して楽でない。毎日の家事に追われている母を見ると孝子は悲しい。だから出勤前の寸時も畑に鍬を入れるのだ。そんな孝子も、職場に働く運転手の木島と結婚を約束していた。だが、父の浩造が、工場の閉鎖で失業してしまった。そんな時、孝子は、祐天寺の駅で切符を落として困っていた青年紳士を救った。偶然にも彼は、妹が奉公する岡崎家の若旦那保であった。孝子を見初めた保は、後日孝子を是非嫁にと申し出てきた。孝子は一家を救うか恋人の木島をとるか、人生の岐路に立たされ、煩悶するのだった…。

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