亡き父の汚名を晴らすという悲願のために朝廷で暗躍する礼部侍郎の蘭珏(ジン・ボーラン)。ある密書の行方を追う彼は密かにそれを手に入れる計画を実行するが、思いがけず屋台で麺を売る貧しい書生・張屏(ソン・ウェイロン)にその手口を見破られてしまう。実は科挙試験のために都にやってきた張屏は大理寺(最高裁判所)に入ることを目指す隠れた名探偵。蘭珏を事件の黒幕と見抜いた彼は何としても真相を明らかにしようとし、蘭珏はそんな張屏を疎ましく思いながらも、抜群の観察眼と推理力の持ち主である彼を自分の策謀に利用していくことにするが…。
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・2023/7/21 【キャンペーンは終了いたしました】 <視聴者限定 先行募集>衛星劇場Presents『君子盟』第1話上映&『冰雨火~BEING A HERO~』最終話<発声あり>応援上映に160名様ご招待!【応募締切:7月31日(月)午前10時】
・2023/7/20 「君子盟」特設ページ公開!
ベストセラー小説「張公案」を、史上最高のイケメン俳優が豪華集結しドラマ化した大ヒット時代劇が早くも日本上陸!確かな演技力と男女問わず魅了する色香を持つジン・ボーラン、日本でも美男スターとして人気を確立したソン・ウェイロンが夢の共演。復讐したい男と真実を知りたい男が運命的に出会い、都で起こる不可思議な事件の謎に立ち向かっていく時代劇ミステリーが綴られる。皇太后が実権を握る架空の国が舞台だが唐を思わせる時代設定で、ミステリアスな雰囲気を醸し出す精緻な映像美の中で緊迫感に満ちたサスペンスが進行。複数の難事件がやがて一つの大きな陰謀へと繋がり宮廷の禁断の秘密が暴かれていくクライマックスは圧巻! 同時に、美しき男たちが繰り広げる胸を打つブロマンスドラマからも目が離せない!
優れた文官でありながら偉ぶらず、優雅な蘭珏は官僚を目指す者たちのアイドル的存在。しかしその涼やかな美貌の下では、罪臣の子としていつその地位から振り落とされないかと神経をとがらせ、さらには亡き父の汚名をそそぐべく無謀なたくらみを進めていた。一方、貧乏書生の張屏はとにかく天然でマイペース。金にも権力に興味がない変わり者で、気になることがあれば空気も読まずに猪突猛進! 天才的な頭脳と推理、そして不思議な術で事件の謎に迫っていく。どちらも頭脳明晰で美男、しかし相容れない二人の関係がどう変わっていくのか、気になるところだ。
蘭珏には刑部侍郎(司法次官)の王硯、張屏には共に暮らす都の情報通の陳筹と、それぞれを支える親友が存在。王硯は蘭珏の秘密も知ったうえで彼を助ける男気のある武闘派。どこかたおやかな蘭珏を武骨な王硯が抱えんばかりの近すぎる距離で密談するシーンは萌え度抜群! そして、張屏と親友の陳筹は、まるで幼なじみの恋人(ではないけれど)といった雰囲気。自分の持つさまざまな情報で張屏の推理を助けるが、富や権力に迎合しない、生き方が不器用すぎる張屏に怒ったり、小言を言ったり、それもひとえに張屏を心配してのこと。なんともほほえましいコンビなのだ。
蘭珏が主催した祝いの席で、舞台の演出により天井からつられた仮面の踊り子が突然炎上したり、画聖が絵のモデルを探すコンテストで、舞を見せていた候補者がポーズをとったまま死亡、顔はひび割れ血管がどす黒く浮かぶ異様な死にざまを見せたり、都では怪奇な事件が勃発。そんな猟奇殺人事件を張屏がその天才探偵ぶりで鮮やかに解明していく、謎解きの過程がスリリングでおもしろい! 真相を明かされたくない蘭珏が張屏の捜査を邪魔したり、それでも、殺されそうになった蘭珏を張屏が思わず命がけで助けてしまったり、ダークで残酷な事件にもちょこっとコミカルな二人のやりとりが入り、ほっと一息できる。
美しく才に溢れた男たちのイケメンパラダイスであるこのドラマには、彼らを惑わす美女がうろつかないのがうれしいところ。しかし、彼らを脅かす強烈な女性キャラは要所要所に登場し、男たちの絆をより深める存在になっている。その筆頭ともいえるのが皇太后・李氏。踊り子炎上事件から祝いの席にお忍びで来ていたと登場し、蘭珏が最も危険視する(空気を読まずに謎を解きそうな)張屏に事件の捜査を命じる。罪臣の子である蘭珏の生殺与奪の権を握る、皇太后の圧がすごい。そのほかにも、蘭珏の命を狙う女、可憐なたたずまいの裏で殺人を行う娘など、蘭珏には女難の相が!?
切れ長の瞳が美しく色気のある蘭珏役のジン・ボーラン、完全無欠のイケメンである張屏役のソン・ウェイロン、男らしく整った顔立ちの王硯役ホン・ヤオ、そして後半に登場する辜清章役の目力のある美形、ワン・ドゥオ。そんな麗しき男たちの友情や共闘、宮廷の陰謀や猟奇事件の謎解きがドラマチックかつミステリアスに演出されている本作。猟奇事件はぞっとするようなダークホラーな雰囲気、宮廷の陰謀にはドキドキハラハラし、謎解きはスリリングで痛快。一話見たらその続きが見たくなる、中毒性ありのエンタテイメント作だ。
雍国の礼部侍郎・蘭珏は、都の大福市にある酒楼で旅の商人・洪羅が来るのを待ち構えていた。各国をめぐり機密を売買している洪羅は、蘭珏が南棟国に向けて書いた密書を入手しており、もし蘭珏が奪還しなければ売国奴として処刑される危機にあった。洪羅を何とか酒楼へ引き入れ、腰帯につけた密書入りの玉を奪おうと策を仕掛ける蘭珏だが、科挙のために上京し、麺屋台を開いて糊口をしのぐ推理好きの若者・張屏にことごとく阻まれてしまう。
伴月楼の舞姫・謝好が舞台上で殺され、蘭珏の誕辰祝いの宴に集まった高官のうちの誰かの売国の罪をにおわせる血書が観客の前でさらされた。謝好の手を借り、密書の入った玉を洪羅から奪う計画だった蘭珏は、自分と礼部尚書の座を争っている郭允の謀略が明るみに出るよう仕向ける。伴月楼にお忍びで来ていた皇太后が事件捜査に目を光らせる中、蘭珏は親友の刑部侍郎・王硯を呼び寄せ、張屏よりも先に玉を見つけだそうとする。
伴月楼の楽工・含煙が郭允と男女の仲にあり、子供を流産していたことを知った蘭珏は、含煙の口から郭允の企みを語らせようと、取り引きを持ちかける。皇太后に命じられ、殺された謝好の死の真相を探っていた張屏も、舞台裏で見つけた髪油を手がかりにして、含煙の犯行を突き止める。皇太后の前で張屏に尋問された含煙は、謝好殺しを認めたうえに、蘭珏が敵国と通じ、腰帯の玉の中に忍ばせた密書を送ったと告発。蘭珏は窮地に陥る。
己と父を告発する血書が衆目にさらされ、追い詰められた蘭珏。しかし蘭珏は、その血書から推理を重ね、犯人が璃娘であることを突き止める。とはいえ、もし密書の件が暴かれれば蘭珏は死罪となるため、璃娘を皇太后に差し出すわけにはいかない。そこで含煙に大芝居を打たせ、何とか事なきを得る。胸をなで下ろしたのも束の間、今度は捕縛したはずの璃娘にさらわれてしまう。蘭珏が絶体絶命となった瞬間、事件の真相を追う張屏が現れて…。
忠魂丘で璃娘に背中を斬られて倒れた張屏を、自分の屋敷に運んで介抱した蘭珏は、密書にまつわる秘密が外へ漏れるのを恐れ、張屏と陳籌の足止めを図る。従者の旭東と協力して、何かと言いがかりをつけては屋敷に留めようとする蘭珏に対して、張屏は強く反発する。張屏が「鏡花水月の術」を使い、人の記憶を蘇らせることができると王硯に聞き、亡き父と関わりのある異族の女の記憶を取り戻したい蘭珏は、張屏を訪ねて話を持ちかける。
戸部尚書の娘・楚啓児が煙術を使った舞で画聖を魅了したのち、奇怪な死を遂げた。現場には、刑部侍郎・王硯だけでなく張屏も現れて捜査を開始。王硯と張屏は、どちらが先に事件を解決するか賭けをしていたのだ。遺体の状態から毒殺だと推理した張屏だったが、犯行の手口が分からない。張屏は暗渠にこぼれていた頬紅を発見し、これが事件の鍵になると思われたが、蘭珏に捜査を邪魔されたあげく、犯人検挙で王硯に先を越されてしまう。
楚啓児を殺した犯人が礼部尚書 龔頌明の孫娘、龔毓貞だと踏んだ張屏は、蘭珏の屋敷の前で張り込んだ末に、龔毓貞との接触に成功する。張屏は龔毓貞に自首するよう促したが、蘭珏の邪魔が入り、事件解決には至らない。一方、蘭珏は龔頌明を訪ね、事件を材料に龔頌明を脅して自分を礼部尚書に推挙するよう仕向ける。しかし、龔頌明からある真実を打ち明けられ、蘭珏は激しく動揺する。その後、屋敷に帰った蘭珏は、龔毓貞の失踪を知り…
楚啓児が殺された事件と、古書に書かれた伝説との関連に気づいた蘭珏と張屏の前に、新たな犠牲者が現れた。封家の四つ子の兄弟が殺害され、うち1人の死体と6本の腕が持ち去られていた。殺された現場には外から侵入するのが難しいため、室内を調べていた張屏は、隠れた地下道があることを発見。犯人がそこから死体を持ち去ったと推測し、蘭珏と共に後を追う。地下の暗渠で洞穴を見つけた2人は、そこで黒衣の怪しい男の姿を目にする。
蘭珏たちは張屏が残した謎めいた言葉を手がかりに、その行方を追っていた。一方、埋葬人こそ一連の毒殺事件の犯人だとにらんだ張屏は、あえて埋葬人に付いていったが、気絶させられ、埋葬人の巣窟に連れ込まれてしまう。実は、埋葬人が選んだ典獄の聖とは大理寺卿・陶周風ではなく張屏だった。埋葬人は犯行の動機について六聖賢を造化の神にささげるためだと明かす。つまり35年前、友と交わしたある約束を果たそうとしていたのだ。
司天監の監正、玄機が、建設中の渾天儀の最上部に金の鳳凰を飾ろうと提案する。しかし柳羨は永宣帝をないがしろにする行為だと非難し、皇太后を牽制する。一方、張屏は埋葬人の事件以降、血霧のことや六聖賢の伝説を吹聴した人物のことで頭がいっぱいだった。張屏は、埋葬人が蘭珏の父と面識があったことなどから、今回の事件が20年前の事件と関わりがあると推理。真相を知りたい一心で粽を作り、蘭珏にある頼みをしようとする。
張屏の鏡花水月の術によって、心の中をさらけ出した蘭珏は、父の蘭林が南方へと旅立つ直前、屋敷にやって来た謎の女の記憶をたどる。女が胸の前に下げていた飾り物を思い出した蘭珏だが、意外にも張屏はその模様までを克明に描いて見せ、蘭珏を驚かせる。翌日、張屏の麺屋台に、大勢の従者を連れた富豪の子息らしき若者がやって来た。麺を注文された張屏は若者の不遜な態度が気に入らず、追い返そうとするが、若者は意外な行動に出る。
鳳凰の血の涙の件を聞いた張屏は真相を探るため、千秋儀の普請場に潜り込む。そして鳳凰の頭が偽物であることを暴いたが、工部の王大匠に身柄を拘束されてしまう。何とか放免されるも、都では、鳳凰の頭が消えたのは皇太后への天罰だという流言が飛び交い始める。張屏が流言を広めた張本人だとにらんだ王大匠は、張屏を拷問にかけ、偽りの自白をするよう脅迫。頑として屈服しない張屏が命を失いかけた時、蘭珏が現れて間一髪で救うのだが…。
張屏は蘭珏、王硯らと共に雲霄山へ向かう。張屏は、鳳凰の頭が巨大な天灯で雲霄山に運ばれ、隠されていると読んだからだ。案の定、巨大天灯や鳳凰の頭は見つかったが、犯人である普請場の熟練工、常巍は、取り調べの最中に吐血し死んでしまう。重要参考人が死に、猶予である2日間で事件解決ができなかった張屏と蘭珏は、連行され、投獄されてしまう。だがその直前に、蘭珏はある物を王硯に託し、命懸けの勝負に出ていたのだった。
常巍が死んだことで、父の冤罪を晴らす手がかりを失った蘭珏は、悲嘆のあまり胃病を再発させる。食べ物を口にしない蘭珏のために、張屏は陳籌と2人で蘭府に押しかけ、料理の腕をふるって食療法に没頭する。命の恩人の蘭珏への恩返しに、高価な薬を買おうと薬房を訪れた張屏は、店員が調合している生薬が、死んだはずの玄機が服用していた動悸の薬と分量までぴったり同じであることを発見。玄機が生きているのではないかと疑う。
張屏と蘭珏は隠し部屋にいた玄機を捕まえ、摩籮村の一件の真相を問いただす。玄機によれば、摩籮族の妖女が蘭珏の父・蘭林を操って罪を犯させたという。玄機は張屏が持っていた水器を見て、張屏こそ妖女の息子だと断言。張屏が摩籮族の印を克明に描けたことから、蘭珏も玄機の言葉を信じざるを得ない。その時、刺客が現れて玄機は凶刃に倒れてしまう。貴重な生き証人の玄機を失った蘭珏は、父親の名誉回復のため、ある非情な決断を下す。
蘭珏は父・蘭林の冤罪を晴らすべく、玄機を装い偽の謝罪状を書き始める。しかし迷いや後ろめたさから、張屏の名を書こうとするとうまく書けず、失敗を繰り返すのだった。やがて蘭珏は幻覚を見るほどに心が乱れていくが、あることを機に正気を取り戻していく。一方、西川郡に戻った張屏は、師匠に自分の出自について尋ねるが何度もはぐらかされ、いらだっていた。ある日、張屏は師匠と共に下山した際、師匠の秘められた意図に気づく。
都の郊外にある鏡湖に、鏡湖先生を名乗る謎めいた人物が現れた。科挙を控えた書生たちの悩みを見抜いて解決し、さらに未来を予知してくれるという鏡湖先生の評判を聞き、大勢の書生が鏡湖に駆けつけた。故郷から都に戻ってきた張屏は、鏡湖先生に会って教えを受けたという書生を訪ね、鏡湖先生が鏡花水月とよく似た術を使うことを知る。さらに同じ水器を持っていることも知り、張屏は鏡湖先生と摩籮族のつながりに関心を抱く。
蘭珏が首席試験官を辞しても科挙の騒動は収まらなかったため、雑役の楊が目隠しをして論題を引くことになった。こうしてようやく科挙が始まったが、張屏は鏡湖先生のことが気になってならない。そこでまず陳子觴の家を訪ねるが、陳子觴はすでに息絶えていた。囚われの身となった蘭珏が鏡湖先生の詩について思索していた時、張屏も牢へ。陳子觴殺害に関する証拠を蘭珏に渡すためだ。そして2人は、鏡湖先生の詩に隠されたある秘密に気づく。
挙子の陳子觴が科挙前夜に死んだ。張屏は独自の捜査の末に江南郡守の息子で皇太后の未来の姪婿・馬廉が、陳子觴の死に関わっている証拠をつかむ。しかし大理寺の寺卿・陶周風は、馬廉の関与を否定し、すでに判決は下したとして、再審の要求を突っぱねる。納得のいかない張屏は、陳子觴の隣人の証言から馬廉への疑惑を確信に変え、事件当夜に一緒だったという芸妓、結香の証言を得ようと伴月楼に向かう。するとそこに蘭珏も来ていた。
馬廉による科挙の不正を隠蔽した陶周風は、投獄され死刑を待つ身となった。馬廉の口から、高官が無罪にしてくれる手はずだったと聞いた蘭珏は、実は陶周風も20年前、摩籮村が滅亡した事件に関与したのではないかと疑う。その夜、張屏の家に鏡湖先生が現れ、一連の事件がすべて摩籮村に関わることを自ら明かす。翌朝目覚めた張屏は、存在するはずのない「奇詭夜談」50巻を手にしていることに気づき、その幻の本が示す謎を察知する。
摩籮村の事件の黒幕が皇太后だと知った蘭珏は、皇太后のもとに間者を送り、真相を突き止める決意をする。張屏も熟慮の末、蘭珏と調査を続けるという決断を下す。一方、雍が南棟国に侵略されたため、王硯は出征を願い出るが、重臣の反対に遭って一蹴される。その晩、伴月楼に現れた皇太后はなぜか侍衛をそばに置かず、観客の中に紛れ込ませていた。蘭珏たちは数々の異変から、復讐をもくろむ鏡湖先生が皇太后を呼び出したと推理する。
皇太后が拉致され、放火事件に巻き込まれた。摩籮村の事件に関連すると考えた蘭珏と張屏は、放火事件の現場となった呪禁科で手がかりを探すが、捜査中に謎の毒に当たり気を失ってしまう。その後2人は辜という人物によって助けられ、蘭府に送り届けられるが、蘭珏は助けてくれた人物が10年前に姿を消した親友の辜清章だと直感。蘭珏は張屏に辜清章との間に起きた昔の出来事を語り始める。張屏は辜清章に対して、ある違和感を覚える。
皇太后を襲った法陣の謎を解くため、蘭珏は呪禁科で拾った書物の切れ端を手がかりに、書かれた謎の字の解読に取り組む。字を目にした辜清章は、かつて知り合った僧の持つ書物にあったと蘭珏に告げる。僧の居所を突き止めた蘭珏は、法陣が30年前、皇太后の命で呪禁科が敷いたものと同じだったことを知り、当時は赤子だった皇帝が、すり替えられていた可能性に思い当たる。そんな時、都では「本物と偽物の龍」の落書が人々を騒がせていた。
張屏は、己をこよなく愛してくれた師匠を金吾衛に惨殺された。真っ向から皇太后や金吾衛と戦っても勝ち目がないことを知った張屏は、真相を突き止めることで復讐を果たそうと決意する。まずは故郷である摩籮村を捜し出すため、南方の国境の密林へとやって来たが、気を失って倒れてしまう。幸いにも出征していた王硯に出会って救われたものの、南棟の攻撃に遭遇。王硯らと必死に逃げるうちに、張屏の脳裏にはある光景が浮かび始め…。
張屏は、故郷・摩籮村にある聖なる湖に着いたとたん、自分の心の中に入り込んでしまう。張屏は、心の中に出てきた生前の母親や幼い頃の自分、蘭林たちを目の当たりにし、ついに20年前の真相を知るのだった。一方の蘭珏は、10年前、偶然知り合ったと思っていた辜清章が、実は自分にわざと近づいていたことを知り、不信感を募らせる。蘭珏が意を決して問い詰めると、辜清章は驚きのある事実と、恐るべき計画を語り始めるのだった。
父の無念の死、摩籮村の全滅は皇太后が黒幕だったことを知った蘭珏は、皇太后への復讐に心を突き動かされる。だが父から受けた「君子の品格」の教えが頭をよぎり、皇太后を殺したあとの国の動乱を思い、己の復讐か、または世の安寧かの狭間で思い悩む。摩籮村で過去の真相を知った張屏はこっそり都へ戻るが、官兵から追われる身に。陳籌にかくまわれたものの、何としても蘭珏に会い過去の真相を告げるため、こっそり家を抜け出す。
辜清章の策略により、張屏は皇太后殺害の犯人に仕立て上げられてしまう。一方、辜清章こそ真の天子だと知った太傅・柳羨は自責の念に駆られていた。そして辜清章の提案どおり、千秋儀の落成式典と皇太后の葬儀を併せて行うよう手配する。蘭珏は辜清章の恐るべき陰謀を耳にし、国を守るため張屏を釈放すべきだと金吾衛の統領・曹征の説得を試みる。牢を出された張屏は、蘭珏と曹征に皇太后についてのある推理を語り始める。
宮中では皇太后の葬儀が行われていた。しかし儀式の最中、納棺されたはずの皇太后の遺体が、摩籮族の冤罪を訴える血書をまとい、殿外に座っていた。朝廷は大騒ぎとなり、柳羨は玉牒を根拠として辜清章を真の皇子だと宣言。新たな皇帝として迎えようとするのだった。辜清章の真の狙いを知る蘭珏は、短剣を振りかざして辜清章の即位を阻もうとするが、失敗に終わってしまう。万事休すと思われたその時に、死んだと思われた張屏が姿を現す。
辜清章が曇花の中に仕込んだ毒の粉末が、開花と同時に拡散され、寧安の都は赤い霧に覆われた。雨さえ降れば毒の拡散を止められると思いついた張屏は、山上から大量の塩を大砲で空中に放ち、雲を作ることを提案。蘭珏と共に都の民衆を山へと誘導し、さらに塩集めに奔走する。皇太后を連れ去った辜清章は、過去の過ちへの謝罪を求めるが、皇太后に冷淡にあしらわれる。失意の辜清章が立ち去ろうとした時、皇太后は思いがけない言葉を口にする。
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