歯学部に通うオタクで冴えないピー(プーウィン)。イジメにあった経験から心を閉ざし、恋人はおろか友達もいたことがない。周囲からはイケメンで明るい兄デュアン(ニオ)と比較され、劣等感をこじらせていた。そんなピーが大学で一目惚れをする。相手は総合保健学部のナーン(ミックス)。だが人気者のナーンはピーにとっては雲の上の存在だ。ナーンに近づきたいピーだが、行く手を阻む存在がいた。医学部のモーク(ポンド)だ。モークはナーンと仲が良く、2人はいつも一緒にいた。恋敵としてモークを敵視するピーだったが、モークはピーをからかい思わせぶりな行動をする。モークの真意は何なのか? 人間不信のピーとポーカーフェイスの色男モークの奇妙な駆け引きが始まる。
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・2022/03/07 「Fish Upon the Sky」特設ページ公開!
人気ドラマを続々と生み出すGMMTVが制作し、原作はタイBLドラマブームをけん引する「2gether」「Theory of Love/セオリー・オブ・ラブ」も手がけたジッティレイン。大学生たちのコミカルで甘酸っぱい、そしてとても真摯な恋が、本作でも目いっぱい描かれている。それに加え、歯学部や医学部に所属する“医療系男子”が、互いの恋の病を診察・治療・アフターケアまでするストーリー展開は新鮮。恋をこじらせている人は完治させるために、恋をしていない人も予防法を知るために、ぜひ“履修”していただきたい。
目元を覆う大きなメガネとセットしていない髪の毛、矯正器具が気になって滑舌も笑顔も不器用に…。さらに友人だと思っていた同級生たちに裏切られ、人と関わることが怖くなったピーは殻に閉じこもっていた。唯一つながっているのは、SNSでやりとりする「隣の学部の男」という正体不明の学生だけ。それでもキラキラとしたナーンに惹かれ、彼に釣り合う自分になりたい、他者に受け入れてもらえる自分になりたいと、懸命に自分を変える努力を始める。そんなピーの姿には、共感と応援が生まれるはず。そして彼を見つめるモークがダイレクトに放つ言葉の数々には、ピーと一緒に心を動かされるはずだ。
タイトルの「Fish Upon the Sky(空の上の魚)」とは、手が届かない存在のこと。当初はピーにとってのナーンを指していても、キャラクターたちのさまざまな“変化”を通して、人はみんな、誰かにとってのキラキラした存在なのだと気づかされる。スカイブルーをベースにした映像のなかで、まさに「空」と「魚」をモチーフにしたチャームやトートバッグといったアイテムが登場。ピーたちがそれらをプレゼントし合ったり、愛おしそうに見つめる描写が、彼らの内面や関係性の“変化”と見事にリンクしている。
歯学部のピーと医学部のモークならではのやりとりは、甘いだけではなく斬新だ。モークはピーから「学者みたい」と言われるように、彼の“恋の病”を治そうと、自分を“ワクチン”にたとえたりする。しかしこれは序の口。熱中症で倒れたピーの体を冷やすモークが敏感な部分に触れる、ピーがモークに膝枕をして顔と顔を近づける歯の診察ポーズなど、さまざまな“触診”が行われるのだ。とにかく毎話、モークによる意図的なものからピーの隙から発生するものまで、あらゆるドキドキがもたらされる。
ナーンはやわらかい笑顔、潤んだ大きな瞳、穏やかな話し口調をまっすぐに向け、多くの人を惹きつける。ピーにとって変化するきっかけであり、モークが友人として常に一緒にいたくなる存在として、魅力的に描かれていることがわかる。コミカルでドタバタなシーンも多めの本作において、ロマンチックな要素を生み出すキャラクターだ。同時にピーに対して深い部分には踏み込ませず、つかみどころのない雰囲気をかもし出すところも…。随所に、演じるミックスの表現力が生かされている。
デュアンとミーンの関係は、「5年生物語」と題して劇中劇のように描かれる。ライフスキルの科目の単位を落とし、1年生たちと再履修するはめになったデュアン。課題を楽にクリアするべく、持ち前のがさつで強引な態度をふりかざしてミーンを利用しようとするが…。人を疑うことを知らないミーンに保護本能が働き、何かと面倒を見る流れに。それを受けたミーンはデュアンを信頼してなつくようになり、お互いに変化をもたらす仲になっていく。デュアン視点でミーンの甘えっぷりを、ミーン視点でデュアンのやんちゃぶりを体感でき、初々しいやりとりにトキメキくこと間違いない。
両親に長兄のワンと次兄のデュアン。デュアンの友人である4人組の「キティ・ギャング」ーー超短気なコウ、口説き上手でモテモテのヨク、スターを目指すがオーディションに落ちまくっているジーン、ディープなゲーマーでマンガが大好きなジェームズ。さらにシッパー(自分が好む組み合わせを応援する人)も…。ピーの周りには、心配と干渉が暴走して困らせてくる人たちがたくさん。けれど苦しいときに支えてくれて、“変化”に欠かせない味方だ。そんな彼らのにぎやかでありながら時に涙も誘う暴走ぶりは、本作の見どころでもある。