大尉の愛娘・桑祈(そうき/チャオ・ルースー)は、夭逝した最愛の兄の遺言に従い、宋の最高学府・国子監への入学を志す元気いっぱいの少女だ。折しも、貴族の男子しか入学できないとされた国子監は改革派の教師・晏雲之(あんうんし/シュー・カイチョン)の活躍で変わりつつあった。希望に溢れて上京した桑祈だったが、イジワル女の挑発に乗ってしまい、愛の証である巾着を期限までに貴公子に渡せるか賭けをする羽目に陥る。なんとその貴公子こそ噂の晏雲之だった。教師と生徒の間柄になっても絶対巾着を受け取らないイケズな晏雲之とドタバタの攻防を繰り広げる桑祈。しかし、ある事件をきっかけに2人は急接近。やがて都を揺るがす陰謀と桑祈の兄の死の真相が明らかになっていく…。
「花の都に虎(とら)われて~The Romance of Tiger and Rose~」で見せたチャオ・ルースーの魅力は本ドラマでも健在。恋も人生も実力でつかむ文武両道のスーパー女子設定なのに爆笑を誘うオトボケシーン連発のギャップに加え、キュートな表情にときめくシーンや身長差を生かしたキスシーンなど彼女ならではの萌えポイントにキュンキュンさせられっぱなし!
ヒロインを取り巻く男性たちも熱い。バレエ専攻を生かし優雅な立ち回りを見せるシュー・カイチョン、主人公に迫る人気を獲得したアイドル出身のレン・ハオ、清潔感溢れるルックスが好評のアオ・ルイポンら今後の活躍が期待される逸材揃いだ。
桑祈の隣には常に彼女を見守る幼なじみのイケメン同級生・卓文遠の姿が。初めこそ大人の余裕を見せる晏雲之だが、恋を自覚すると卓文遠(たくぶんえん/レン・ハオ)に対して露骨にライバル心を燃やす。その純真さにキュン死にしそう。桑祈の軍配は果たしてどちらに?!
中国で美男・美女の出身地といえば、蘇州美人の江南地方、色白美人の東北地方の専売特許だったが、最近は川渝(せんゆ。四川省と重慶市のこと)がアツい。しかもそのレベルが半端ない。「斗羅(とら)大陸 ~7つの光と武魂(ぶこん)の謎~」のシャオ・ジャン、「トキメキ☆雲上(ユンシャン)学堂スキャンダル~漂亮書生~」のジュー・ジンイー、「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」のタン・ソンユン、「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」のウー・ジンイェン…などなど、アジアNo.1のイケメン、千年に1度の美女クラスが並ぶ。
本作にも、主要キャストだけでヒロイン・桑祈(そうき)役のチャオ・ルースー、幼馴染み・卓文遠(たくぶんえん)役のレン・ハオ、クラスメート・閆琰(えんえん)役のアオ・ルイポン、侍女・蓮翩(れんへん)役のリー・シンヤオなど川渝出身者が4人もいる。もちろん、いずれも眼福の美女・イケメンぞろいだ。
美人のお国言葉である四川方言も大人気。中国のドラマでは標準語を使うのが基本だが、大ヒット武侠ドラマ「有翡(ゆうひ)-Legend of Love-」で魚老という四川方言を話すキャラクターが登場するように、スパイス的に四川方言を挟むのがトレンドになっている。標準語しか知らなくてもだいたいは分かるが、肝心なところが分からない点や、ちょっとトボけた響きがウケているようだ。特に美女やイケメンが話すとそのギャップが面白いらしい。
本作でも幼馴染みの桑祈と卓文遠が、自分たちだけが知っていると思い四川方言で晏雲之(あんうんし)をからかうが、あいにく晏雲之には聞き取れてしまう。もっともこれは役柄上のことで、上海出身の晏雲之役シュー・カイチョンが本当に聞き取れるかどうかは分からない。少なくとも、ドラマ同様現場でも方言でしゃべりまくる四川省出身者たちにイラついたのか、台湾出身のシュー・ペイシャン監督は四川方言禁止令を申し渡したのだそうだ。
教師の晏雲之と生徒の桑祈、2人のロマンチックな恋の舞台になった「国子監(グオズージエン)」と「フルーツジャム」(果子醤 グオズージアン)の発音が似ていることから、主人公カップルは「フルーツジャム夫妻」と呼ばれるように。ラブ史劇ならではのスイートさは保ちつつ、「くどくない爽やかな甘さ」に仕上げた点が評価されているようだ。
それでも日本人から見ればかなり甘々に見えるのだが、これでもまだ足りないのか、シュー・ペイシャン監督はキスシーンの追加を指示。台本にないサービスシーンの演技に、特別ボーナスを出してと主役2人がねだった結果、チャオ・ルースーにはすぐボーナスが出たが、シュー・カイチョンは、残念ながら自分はまだもらっていない!と番宣ビデオで視聴者にチクって(?)いた。
ヒロイン桑祈の学生生活を彩るのは、美しき教師や同級生たち。伝統ある演劇大学、上海戯劇学院のバレエ本科を卒業した主演のシュー・カイチョンは90年生まれ。「旦那様はドナー」で大ブレイクし、「鳳舞伝 Dance of the Phoenix」でも主役を務めた注目株だ。ドラマでは真面目一徹の教師・晏雲之を演じているが、スタジオでは誰も頼んでないのに踊ったり、チャオ・ルースーのヘアスタイルをいじったりとやりたい放題。チャオ・ルースーは「このドラマのキャストはみんな変。普通は私一人が変なのに…」とボヤいていた。
準主役のレン・ハオは95年生まれ。男性アイドルグループZERO-Gのメンバーで、SNSのフォロワー1000万人。本作で俳優としても人気上昇、視聴者からの「準主役がカッコいい」というコメントがSNSでバズったほど。しかし、国子監の制服が冬場の撮影にしては薄かったのか、中にこっそりダウンを仕込んでいるのがチャオ・ルースーにばれ、着膨れしてるとさんざんからかわれていた。
他にも、ゲーム会社社員から俳優に転向した変わり種の閆琰役アオ・ルイポン、アイドル・グループ所属の景木(けいぼく)役モン・エン、北京服装学院卒の宋楽天(そうらくてん)役ドゥー・ユーら、未来のスター候補を要チェックだ!
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