天界の戦神・初空(ディン・ユーシー)は3万年前、妖魔・滄海(そうかい)と戦いこれを討ち破ったが、その時損傷し未だ癒えない元神を治癒するため、人間界に情愛の転生修行をしに行くことになる。男女の縁を司る姻縁閣で働く仙女・祥雲(ヤン・チャオユエ)は、初空のパートナーを探すことになるが、誤って自分が初空と赤い糸で結ばれてしまう。かくして転生のパートナーとなった2人は、猪と白虎、幼馴染の許嫁同士、教主と弟子、魂が入れ替わった夫婦…と様々なカップルの人生を経験し七世にわたる恋愛譚を駆け抜ける。果たして運命の赤い糸で結ばれた2人がたどり着く真実とは?ロマンティックで楽しく波乱万丈な七世の愛の物語が幕を開ける。
・[NEW]2024/8/29 エピソード情報更新!
・2024/8/22 エピソード情報更新!
・2024/8/15 エピソード情報更新!
・2024/8/8 エピソード情報更新!
・2024/8/1 エピソード情報更新!
・2024/7/25 エピソード情報更新!
・2024/7/18 エピソード情報更新!
・2024/7/11 エピソード情報更新!
・2024/7/4 エピソード情報更新!
・2024/6/27 エピソード情報更新!
・2024/6/20 エピソード情報更新!
・2024/6/13 エピソード情報更新!
・2024/6/6 エピソード情報更新!
・2024/5/30 エピソード情報更新!
・2024/5/23 エピソード情報更新!
・2024/5/16 エピソード情報更新!
・2024/5/9 エピソード情報更新!
・2024/5/2 エピソード情報更新!
・2024/4/25 エピソード情報更新!
・2024/3/8 「七時吉祥(しちじきっしょう)~エンドレス・ラブ~」特設ページ公開!
天界の姻縁閣で働く仙女・祥雲に与えられたミッション、それは戦神・初空のご縁を結ぶこと。うまく立ち回って初空にご執心のお姫様とのご縁を結ぼうとした祥雲だが、間違えて自分と初空を赤い糸で結んでしまい、転生を繰り返し、初空と共に波乱に満ちた七世の愛を生きることに……。「蒼蘭訣~エターナル・ラブ~」「招揺(しょうよう)」「馭鮫記(ぎょこうき)」の原作者・九鷺非香(ジウルーフェイシャン)による小説を「蒼蘭訣」の製作陣が手掛けたラブコメ・ファンタジー。時に笑わされ、時にせつなくなる、転生による七つの愛を演じるのは、出演作が日本でも次々とリリースされるヤン・チャオユエとディン・ユーシー。人気スターの二人が演じる、幼なじみの許嫁同士、魂が入れ替わった皇女と将軍、師匠と弟子、猪と虎!?など、さまざまな関係のロマンスが楽しい!
主演の二人、ヤン・チャオユエとディン・ユーシーはまさにいま注目の人気スター。1998年生まれのヤン・チャオユエは、アイドルグループのメンバーとして芸能界デビューし、グループ解散後は俳優業に転向。19年のドラマデビュー以来、「鳳舞伝 Dance of the Phoenix」「シークレット♡ハウス~恋の相手はトップスター~」「江湖英雄伝~HEROES~」「千紫万華~重紫に捧ぐ不滅の愛~」など、現在までに15本のドラマに出演。きりっと強気なまなざしとお茶目な表情が魅力の彼女は、中学卒業後、家計を支えるため工場や食堂で働いたのち、アイドル練習生に。歌やダンスの経験もないなかで必死に努力する姿がオーディション番組で人気を集め、スターとなった。1995年生まれのディン・ユーシーは高校時代にエキストラのバイトをしたのがきっかけで俳優を目指し、上海戯劇学院に入学。17年にスクリーンデビューをはたし、翌年の武侠ドラマ「笑傲江湖 レジェンド・オブ・スウォーズマン」で演じた美しく妖艶な怪人・東方不敗役が話題に。20年5月に配信された2本のドラマ「韞色過濃(原題)」「花の都に虎(とら)われて~The Romance of Tiger and Rose~」でブレイクしたため、「5月の恋人」というステキな呼び名もついた。彼もすでに14本のドラマと5本の映画に出演しており、旬の売れっ子スターの豪華共演が実現した。
天界のトップ・天帝の弟である初空は、3万年前に妖魔・滄海を倒し天界を救った英雄。やんごとない身分の上に凛々しく整った少年のような顔立ちで、「あれで5万歳!?」「容貌を保つ術を使えるらしいわよ」と仙女たちに噂されるほどのイケメンでモテモテ。しかし3万年間、姻縁閣の持ち込む縁談を断ってきた鉄壁の恋愛NG男子だ。そんな彼が3万年前の戦いで損なわれた元神(力の源)を治癒するために天帝に命じられたのが、転生して情愛の修行をすること。かくして、間違えて赤い糸で結ばれてしまった祥雲をパートナーにして転生を繰り返し、甘いときめきやせつない別れなど、転生修行を経験していく。天界では身分違いの二人だが、転生した世界では立場が逆転することも。幼なじみの許嫁として転生した時は、祥雲が年上で天界の記憶があり、初空は年下で記憶はなしという設定。そのため、初空が年上の許嫁である祥雲を慕うピュアな年下男子となり、クールな戦神とは違う魅力を披露。この転生で二人の縁を切ろうとしていた祥雲もほだされるような一途さにキュンとなる。
二人のロマンスを邪魔するのが、祥雲に好意を寄せる修茗。帝休族の皇子で、初空の友人でもある。さらに、初空とのご縁を結んでほしいと祥雲に1万霊石(大金)をさし出し、太古の神器である女禍石までつけてきたお嬢様の鶯時も。二人とも祥雲と初空の後を追って転生し、修茗はダークなキャラクターとなって祥雲と初空の仲をさくのだが、実は彼は過去に祥雲とよく似たある女性に恋をしたことがあり……。また、鶯時の持っていた女禍石もある事情から人間界にわたり、そこで人の姿に。紫輝という名の青年になって、祥雲の子分になったり、鶯時に恋をしたりと大暴れ。この女禍石は実は、初空が倒した妖魔・滄海を復活させる力があるとされており……。世界を脅かす存在・滄海は復活するのか、初空は転生による修行を成功させ天界を守ることができるのか、シリアスな展開からも目が離せない。
中国時代劇ドラマの一大ジャンルである神仙ファンタジー。天界に住む神や仙人や仙女が恋をしたり、転生して人間界で修行したり、敵対する魔界の妖魔と戦うのが主なストーリーだ。主な天界メンバーとしては、天界の長である天帝(天君・天尊)、戦闘・防衛担当の戦神(武神)、人間の縁結びをする月下老人などがよく登場する。天帝はイケオジ、戦神は若手イケメン、月下老人は白い髭が似合う穏やかな顔つきのベテラン俳優が演じるイメージだ。天界は基本恋愛禁止なので、そこで恋に落ちてしまった神や仙女が罰を受けたり、人間界に転生させられてまた悲しい恋をしたりと、せつないラブストーリーになるのがセオリー。本作でも情愛の修行(恋愛で苦労してメンタルを鍛える!?)をするために、初空とその相手に選ばれた祥雲が転生する。転生の際は前の記憶を失っているのがお約束だが、本作では二人のどちらかが天界の記憶をもったまま転生するシチュエーションも。よって人間界にいる自分たちを客観視するような場面もあり、せつないだけではない、コミカルな展開となっている。
天界にある姻縁 閣は、恋人たちのために赤い糸を結ぶという重要な役目を担っている。祥雲 はその姻縁閣で務めに励む妖精だ。ある日、紅線翁 が泣いているので訳を聞くと、昊軒 の命により、7日のうちに戦神である初空 の縁結びを成功させなければ姻縁閣は取り潰されるという。祥雲は縁結びのために知恵を働かせるが、そんな折、摩羅 族が襲来して…。
思いがけない偶然から、古の神器 牽糸引 によって1度目の転生修行を終えた祥雲 と初空 は、天界に戻ってくる。そして初空は、残り6回の修行の伴侶に祥雲を指名するが、祥雲は泣いて嫌がる。一方、鶯時 はこの話を聞きつけ、自分が初空の相手のはずだったと祥雲に詰め寄る。また初空の友であり帝休 族の皇子である修茗 は、祥雲に強い関心を寄せるようになり…。
辺境に遠征している初空 (長空)が予定よりも早く帰ってくると聞いた祥雲 は、初空との婚姻が近づいてしまうと慌てふためく。そんな折、祥雲は偶然に紫輝 という若者を助けるが、実はその男は天界から奪われた女禍石 の化身で、摩羅 族の錦蓮 が動向を監視していた。祥雲は、初空との婚姻を破談に導くために策を講じて、紫輝に手伝わせようとするが…。
占い師に扮した紫輝 は、初空 (長空)と祥雲 に“血塗られた災いは避けられない”と嘘の予言をするが、それが現実となってしまい、寂れた道を行く初空と祥雲に暴漢たちが襲いかかる。初空が深手を負い、祥雲がうろたえていると、折よく修茗 (寧 王)の馬車が通りかかり、初空の屋敷まで送り届けてくれる。一方、祥雲から鶯時 を見つけるように言い渡された紫輝は…。
祥雲 は、自分のことを一途に想ってくれる初空 (長空)に心が揺れていたが、婚姻を破談に導くため、初空の新しい花嫁を探そうとする。祥雲は紫輝 に協力させ、祭りの夜に花嫁候補を初空に引き合わせようとする。しかし、紫輝は間違えて鶯時 を差し向けてしまい、鉢合わせした祥雲は逃げ出す。祥雲が祭りの人混みに紛れ込むと、そこで偶然に修茗 (寧 王)と出会い…。
祭りの夜、川に落ちた祥雲 は初空 (長空)に助けられる。初空を追いかけて川に飛び込んだ鶯時 も紫輝 に助けられるが、助けてくれたのが誰か分からないまま、陸 家に逗留していた。一方、朝廷の武術比べに挑むことになっている初空は、父の陸涼 から叱咤激励されるものの、陸家が朝廷で何かと目立っていることに危機感を抱き、ある思惑を胸に秘めて武術比べ当日を迎え…。
初空 (長空)は、朝廷での陸 家の立場が危うくなると予感し、祥雲 を巻き込まないために婚約を解消したいと陸涼 に相談する。その一方で、陸涼が何か隠し事をしていると察し、陸家の帳簿を調べ始める。その頃、病弱を装っていた修茗 (寧 王)は徐々に本性を現し、陸家を陥れる策略を皇帝に入れ知恵する。また、祥雲をめぐって初空と修茗は牽制し合うようになり…。
修茗 (寧王)の策略で、陸涼 は謀反を疑われ、陸涼の親友の宋勤文 に家捜しの勅命が下される。危機に陥った陸涼は、初空 (長空)に事実を打ち明け、その証しとなる詔勅を仲良 から受け取ってくるように指示する。一方、父の宋勤文が陸 家へ家捜しに向かうことを知った祥雲 は、思いとどまるように懇願するが聞き入れてもらえず、部屋に閉じ込められてしまい…。
修茗 (寧王)の陰謀により、逆賊と見なされた初空 (長空)は、討たれる寸前で祥雲 に救い出され共に逃亡する。初空の深手を手当てし付き添う祥雲に、初空は別れてそれぞれの道を行こうと告げる。一方、都を脱し兵に追われる鶯時 は紫輝 に助けられ、紫輝がかけがえのない存在であることに気付く。その頃、朝廷では修茗が、病床の皇帝を差し置き実権を握り始め…。
初空 (長空)は、叔父が集めた陸涼 の配下の者たちと安涼 で合流し、逆賊の濡れ衣を着せられ非業の死を遂げた陸涼の無念を晴らすことを誓い合う。一方の祥雲 は宋 家に戻り、その衰退ぶりに心を痛める。祥雲が修茗 (寧王)に宋家の実情を尋ねに行くと、状況はかなり深刻で、宋家が窮地を脱するために、祥雲が修茗に嫁ぎ皇帝の一族になることを提案され…。
宋 家も陸 家も修茗 (寧 王)の策略にはめられていたことを知り愕然とする祥雲 。宋勤文 は祥雲に、自分が修茗を足止めしておく間に都から逃げて初空 (長空)の所へ行くように促す。そのころ町では修茗と祥雲の婚礼の知らせが広まり、祥雲を心配する紫輝 に、鶯時 は会いに行くことを勧める。ついに意を決した宋勤文は、修茗の悪行を暴くため朝廷に乗り込むが…。
いよいよ修茗 (寧王)と祥雲 の婚礼の日、初空 (長空)は兵を従え祥雲を助けに現れる。紫輝 と鶯時 も加勢し、それぞれが命を懸けた激しい戦いとなる。一方、摩羅 族の錦蓮 は、捜していた妹の錦蘿 を見つけ出す。錦蘿は人間界に転生修行に行き姿を変えていた。やがて転生修行を終えた祥雲が天界に戻り、帰りを待ち焦がれていた紅線翁 たちは喜んで迎えるが…。
祥雲 に続いて、初空 と修茗 も天界に戻ってきた。修茗は祥雲や初空に、人間界でしていた残忍な仕打ちを詫びる。そして、起伏に富んだ筋書きを書いてしまった李 天王は、初空に呼び出され責められるが、転生先での出来事の全ては神仙 の気質で決まると説明する。一方、人間界での初空(長空)を想いながら沈んだ気持ちでいる祥雲のところへ鶯時 がやって来て…。
昊軒 に認められ昇進した祥雲 は、七夕を前に姻縁 閣の縁結びの仕事で忙しくしていた。七夕の日に昇進の宴を開くことになり、手伝いに来ていた修茗 も加わる。そこに、銭 天王から宴のことを聞いた初空 が突然やって来て、一同は戸惑う。初空と修茗は祥雲を意識して張り合い、宴に気まずい空気が流れる。一方、摩羅 族の錦蓮 は、双子の妹の錦蘿 にその過去を教え…。
錦蘿 が女禍石 を自分の心とすり替えたため、錦蓮 は滄海 の復活に失敗する。これにより錦蘿と共に元神 が消えてしまう錦蓮は、人間界で転生修行をすることにする。一方、滄海が蘇り世界を覆すとの新たな信託が下り、初空 は元神を回復するため、祥雲 を連れて再び転生修行に出る。李 天王の書いた今度の筋書きでは、2人とも心の臓の病“玲瓏 心”を患っている設定で…。
ひょんなことから唇を合わせた初空 と祥雲 (小祥)。玲瓏 心の者同士が唇を重ねると心の臓が光るとのことだったが、変化は見られなかった。初空は弟子の錦蓮 (千忍)に助言されたとおりに、祥雲から愛されるための作戦をあれこれと試してみるが、うまくいかない。その頃、修茗 は初空から祥雲を取り戻そうと、初空たちの動きを見張っていたところ…。
初空 の弟子たちは、祥雲 (小祥)が初空を愛するように、芝居を打つことにする。町の中で偽の山賊が祥雲を襲う設定だったが、そこに修茗 と白鶴 派の弟子たちが乱入し斬り合いになる。その最中、初空をめがけて飛んできた刃を修茗が遮り傷を負ってしまう。初空は修茗を連れ帰り手当をしてやるが、祥雲に近づけた修茗は、自分たちは親しい仲だったと好意を隠さず…。
20歳まで生きられない玲瓏 心の初空 は、20歳になる日が近づくにつれ調子がよくない。錦蓮 (千忍)たちは、初空の心の臓の鼓動が激しいのは祥雲 (小祥)を愛しているせいだと言うが、初空は否定する。そんな折、修茗 は祥雲を湖に誘い、手作りの料理でもてなし婚姻を申し込む。そこに初空が現れ修茗と言い争ううち、祥雲に皆の前で意中の人を選ばせることになり…。
昊軒 が結界を張り密かに鍛錬している様子を覗き見た李 天王は、昊軒の腕の厄誅 痕を目にし慌ててその場を立ち去る。見られていたことに気付いた昊軒は、李天王を問い詰めに行く。一方、初空 は牢に閉じ込めた修茗 に、なぜ祥雲 (小祥)を危険な雪山に行かせたのかと責める。そんな折、ふもとの村が襲われたとの知らせが入り、初空と紫輝 (千謀)が探りに行ってみると…。
聖凌 教の屋敷に現れた何者かに襲われた初空 は、応戦の際に玲瓏 心の力を使ったため重篤になり、これを悲しむ小放 が祥雲 (小祥)の心の臓をもらえばいいと言う。その話を耳にした祥雲は、修茗 のもとへ行き、祥雲と初空が共に玲瓏心を持つことや、両親が殺害されていたことを聞く。一方、初空は祥雲の身を案じ、修茗に祥雲のことを任せ、安全な場所へ移るよう頼み…。
許文瑞 との戦いの果て、初空 は祥雲 (小祥)に玲瓏 心を与えて亡くなる。転生修行を終え天界に戻った初空は、銭 天王からの報告で、修茗 が3万年前に帝休 族の人質として摩羅 族に差し出され、滄日 の戦のあと帝休族も滅び天界に戻ったことを知る。また、人間界にいるはずの祥雲が、初空の後を追い天界に戻ってきたと聞き、慌てて祥雲のいる姻縁 閣へ会いに行くと…。
転生修行で祥雲 が初空 のために死ねば、元神 は損なわれ、繰り返すと消え去ってしまうことを黙っていた昊軒 を責める初空。そして、初空は祥雲の誕生日に、愛の証しとして、元神を守る護神 呪をかけるが失敗してしまう。そんな折、不審な失踪をしたままの李 天王が前もって書いていた次の筋書きに怪しいところがあり、手がかりを得るため再び転生した祥雲と初空は…。
再び転生修行に出た初空 と祥雲 は体が入れ替わり、祥雲は斉 国の将軍に、初空は皇帝の妹かつ将軍の妻という身の上になっていた。初空が、不審な馨然 を衛 国の間者と見なし動向を探っていた折、夜遅く子供たちが奇妙な童謡を歌っているのを祥雲と共に耳にする。一方、紫輝 をかくまい身を隠していた錦蘿 は、女禍石 を取り戻そうとする錦蓮 に見つかってしまい…。
錦蘿 の処方で、入れ替わっていた体を元に戻すことができた初空 と祥雲 は、紫輝 との再会を果たす。紫輝は記憶を取り戻し、錦蘿に騙されていたことを知り怒りと悲しみに震える。錦蘿は、紫輝への気持ちに嘘はなかったと訴えるが信じてもらえず、紫輝の前から姿を消す。紫輝と別れ宮廷に戻った初空と祥雲は、迫る衛 国との戦を前に月見酒を酌み交わし…。
李 天王が死んだという悲報が舞い込み、初空 は祥雲 を慰める。祥雲から思い出話を聞き、李天王が暗号好きだったことが気になる初空。李天王の暗号の規則を当てはめると、転生修行先で耳にした奇妙な童謡に重大な秘密が隠されていることに気付く。不審を抱いた初空は昊軒 に李天王の死は転生修業の筋書きと関連があるかと尋ねるが、単なる不慮の死だとごまかされ…。
手がかりを求め3万年前に転生した初空 と祥雲 。摩羅 族の女帝になった祥雲(滄海)は護法 から婚姻を急かされ、逃げるように人間界へ行く。姻縁祠 で縁結びの牽糸引 を手にした祥雲は、見初めた初空と親しくなるために、妖 族の蠍 を呼び出し毒針を刺させ、初空に助けてもらう作戦を立てる。目論見はうまくいき、初空に介抱されるも、蠍は解毒薬を渡さず逃げてしまい…。
お互いの気持ちを確かめ合った初空 と祥雲 (小棠)。仲睦まじく過ごしていると、昊軒 から初空に文が届き、摩羅 族の女帝と会うよう書いてあった。文を見た祥雲は、初空が麒麟 族の第2皇子であることに気付く。祥雲は自分の素性を隠したまま、初空に女帝と見合いすることを勧める。やがて、昊軒が初空を、護法 と修茗 が祥雲を訪ねてきて、顔を合わせた一同は…。
初空は昊軒 に連れられ摩羅 族の女帝・滄海 に謁見すると、目の前に現れたのは祥雲 (小棠)だった。身分を隠されていたことに機嫌を損ねる初空だったが、祥雲(小棠/滄海)とお互いの気持ちに変わりなく婚姻の約束を確かめ合い安堵する。一方、魔界を散策中に異変を感じた昊軒は、同行の護法 に何事か尋ねるが、星の動きが激しいせいだとはぐらかされ…。
昊軒 にもらった霊薬をのんだ護法 の双子の子供たちは、日増しに具合がよくなる。護法が、何でも差し出すので霊薬を余分にほしいと昊軒に懇願すると、交換条件として摩羅 族の内情を教えるよう要求される。一方、祥雲 (滄海)への想いを諦めきれずにいた修茗 は、初空 と接しているときの祥雲の笑顔を見て、祥雲への執着を捨てるべきかもしれないと思うようになり…。
“摩羅 の女帝が魔となり世を滅ぼす”との神託が下り、昊軒 は初空 と祥雲 (小棠/滄海)を引き離そうとするが、初空は聞き入れず、祥雲と2人きりで婚礼を挙げる。その頃、護法 の子供たちが命の危機にさらされ、護法は昊軒に助けを求めるが、初空の元神で癒やしてもらう他に助かる方法はないと突き放される。追い詰められた護法は、初夜の初空と祥雲を訪ね…。
神託を改ざんした昊軒 は、祥雲 (小棠/滄海)を魔女に仕立て上げ、殺すよう命じる。護法 は昊軒の企みを見抜き、祥雲に双子の妹・明月 を捜し出すよう伝え息絶える。明月の力を得た昊軒が、祥雲にとどめを刺そうとしたところに初空 が現れ兄弟同士の対決となるが、自分が死ねば昊軒が得た明月の力も永遠に消えると考えた祥雲は、断崖から無界へと身を投げ…。
3万年前から天界に戻った初空 と祥雲 は、昊軒 が神託を改ざんした証拠を見つけ、企みを暴こうとする。しかしそんな折、初空が修茗 の砕魂箭 の矢に射ぬかれ、祥雲の目の前で死んでしまう。一方、昊軒は初空の亡きあと世界を牛耳るのは自分だと自信を深め、さらに力を得ようと、妖 族の王を手下にして、7人の大物妖怪の金丹を集め滅妖 陣を動かそうとしていた…。
修茗 の砕魂箭 の矢を受け詭 界にやって来た初空 は、新たな妖 王となる。そして重鎮である狂龍 長老が初空に差し出した侍女は、虎の妖怪・祥雲 であった。祥雲は初空に自分を覚えているかと尋ねるが、初空は知らないと言い通す。その頃、修茗は、初空の死で落ち込んでいるという昊軒 の手伝いをしていた。昊軒は、初空を殺したのが修茗だと疑ったことを詫びるが…。
狂龍 長老は、初空 を試すため媚薬を入れた飲み物を飲ませるが、初空は狂龍長老の策にはまらず逃げ出すことに成功する。その頃、紫輝 は錦蘿 のために解毒薬を手に入れるべく、昊軒 との約束を果たそうとしていた。昊軒の紫輝への要求は、7人の大物妖怪を殺して金丹を集め滅妖 陣を動かすことだった。錦蘿は紫輝に、昊軒のために働かないでほしいと懇願するが…。
詭 界の妖力を全て我がものにするべく、紫輝 に滅妖 陣を動かすよう命じた昊軒 だったが、紫輝は昊軒の求めには応じず、自らの心を犠牲にし大けがを負ってしまう。その結果、石の心を失った紫輝に残された時間はわずかなものとなり、最期の時をいとおしむように紫輝は錦蘿 と過ごす。2人は婚礼を挙げることにし、そこに錦蘿の唯一の身内である錦蓮 も招かれ…。
妖 王の力を得た初空 は、無界へ行き祥雲 (滄海)の持つ力を取り戻すことを祥雲に誓う。しかしそこに、昊軒 が祥雲を差し出すよう求め、数万の兵で詭 界を取り囲んだとの知らせが届く。初空は祥雲が傷つかないように閉じ込め、摩羅 族や妖 族と共に昊軒の率いる兵を迎え撃とうとしたところへ祥雲が現れる。慌てる初空だったが、祥雲の真意を理解し従うことに…。
祥雲 (滄海)は、帝休 族を虐殺した罪を着せられ、昊軒 に罰せられようとしていた。そこに修茗 が割って入り、帝休族である自らの手で罰することを提案する。実は、修茗は玄天鏡 が直るまでの時間稼ぎに、心ならずも祥雲に鞭を打つのだった。祥雲に諸悪を暴露されても認めない昊軒だったが、修茗が霊力を犠牲にし直した玄天鏡が、ついに3万年前の真実を映し出し…。
決して離れず共に年を重ねると誓っていた初空 と祥雲 だったが、祥雲を守るために初空は二度と帰らぬ者となってしまった。天界には平和が戻り、修茗 が政を掌握することとなった。ある日、祥雲がいつものように星を見上げていると戦星が光り、初空が生きて自分を待っていると確信する。そして、初空を捜し出すため、再び人間界へと旅立った祥雲は…。