3000年前、人族と霊族の戦が行われていた時代。民衆の悲惨さを目の当たりにした霊族の聖女・雲羲(ユンシー)は、この戦いを終結させるべく人族の古蜀王子・陸炎(ルー・イエン)と手を組むことに。二人を阻む霊族の首領・誅戎(ジューロン)との戦いに勝利し、雲羲の願いどおり世に平和は戻ったが、陸炎はこつぜんと姿を消してしまう…。
それから3000年後、青泉砦頭目の于登登(ユー・ドンドン)は仲間を率いて金銀財宝を目当てに青泉山の洞窟を訪れる。そこで于登登は美男子が描かれた壁画を発見、見惚れた于登登が画に触れると洞窟が崩落し始め、壁画の中からなんと陸炎が現れる。時を越えて現世に蘇った陸炎は、雲羲と瓜二つの于登登を前にして驚きを隠せずにいた。しかし、どうやら彼女は雲羲とは別人のようで…。
・[NEW]2024/04/10 エピソード情報更新!
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・2023/12/26 エピソード情報更新!
・2023/12/12 エピソード情報更新!
・2023/11/7 「請君~遥かなる恋人たち~」特設ページ公開!
古代に起こった霊族と人族の熾烈な戦い。霊族の聖女・雲羲(ユンシー)から元丹をさずけられた人族・古蜀の王子の陸炎(ルー・イエン)は、強大な力を得て霊族の首領・誅戎(ジューロン)を封じ、戦いを収めて眠りについた。3000年後、義賊の頭目・于登登(ユー・ドンドン)によって眠りから覚めた陸炎は、雲羲にそっくりな于登登が彼女の生まれ変わりかと疑うが……。一方、封じられたはずの誅戎も蘇り、聖女の復活を阻むべく于登登を襲撃する。
主人公の陸炎と于登登を演じたのは、意外にも今回が初共演となる人気スターの二人。『馭鮫記』シリーズや『美人骨』など主演作が途切れることのないアレン・レンと、『驪妃 - The Song of Glory -』『狼殿下 -Fate of Love-』ほか出演作多数のリー・チン。『陳情令』『招揺』のスティーブン・チェンが、3000年の時を超えた聖女の復活をめぐる戦いとロマンスをスリリングかつスタイリッシュに演出している。
ゴロつきのような手下やコワモテのおじさんばかりの他の頭目たちのなかで、ひときわ目を引く青泉砦の若い女性リーダー、于登登。これまで見てきた中国時代劇ドラマでは、凛々しくも可憐な(時にはお転婆な)ヒロインを演じてきたリー・チンが、格好こそマニッシュだが見た目はそのままの美しさで、イメージをひっくり返すようなふてぶてしい親分肌の義賊の頭目に! とはいえ正義感が強く義侠心があり、頭の回転も速くリーダシップもある、気風が良くて情に厚い魅力溢れるキャラクターを好演。無理やり婿!?にした陸炎に自分から迫りながらも、いざとなると照れてしまうところもかわいい!
一方のアレン・レンは、彼の真骨頂ともいえるストイックでカリスマ性溢れるキャラクター、3000年の眠りから覚めた元将軍の陸炎役。冒頭、陸炎が壁画から実体となるシーンでは、描かれた顔がほぼそのまま実体化し「絵のような端正な顔」であることが如実に。かつて愛した聖女・雲羲の生まれ変わりを探すなかで、彼女と瓜二つの登登に出会ったものの、その荒っぽさと騒々しさに辟易する陸炎。しかしその飾らないまっすぐな気性にいつしか惹かれていく。ただし3000年眠っていたからか、もとの性格のせいなのか、陰ながら彼女を守りサポートするもその愛情は伝わりにくく……。無表情で無関心を装いつつも、ちょっとだけ心配そうな顔がたまらない。
物語の舞台は中華民国期のよう。清朝の名残を思わせる長袍(チャンパオ)や旗袍(チーパオ=チャイナドレス)を着ている人もいれば、主人公たちのように洋装のスーツ姿やブーツをはく人もいる。登登のウエスタン風の格好も衣装自由度の高い民国期ドラマならでは。衣装デザインを『琅琊榜(ろうやぼう)~麒麟の才子、風雲起こす~』や中華民国期が舞台のドラマ『偽裝者(原題)』の茹美琪が手掛けている。また、登登の住む屋敷や陸炎に仕える侍従たちが営む「鑫記駕籠店」の建物やインテリアも、中国の伝統的なものと西洋から入ってきたものが入り交じり、華やかで見応えがある。プロダクション・デザインは、中国ドラマに「現代水墨(中国の伝統的な水墨画に西洋の現代アートの概念を融合させた芸術)」の要素を取り入れたと評される李顯昌が担当している。
美男美女の主人公のまわりには、おもしろキャラがつきもの。おじさんだけれどどこかたおやかで、登登の育ての母的な存在である呂二(リュー・アル)。登登に忠実ではあるがいまいち役に立たない登登の右腕の彭大海(ポン・ダーハイ)は、登登たちを襲った霊族にケガを負わされたことをきっかけに酒を飲むと美女に変身!という驚きのキャラに。登登に一途な思いを寄せるのにまったく相手にされない南風砦の頭目・顧北西(グー・ベイシー)も、思いの空回りっぷりがせつなくもおかしい。そんな登登につく人間くさい面々に対し、陸炎に仕える阿鑫(アーシン)と阿昌(アーチャン)は、人気駕籠店を経営しおしゃれなスーツや眼鏡が似合うスマートな青年たち。特に阿鑫は陸炎を敬いつつも、陸炎が気付かない彼の登登への思いを指摘したりと、中国時代劇ドラマのお約束キャラ、「主人に恋のアドバイスもしちゃうデキる侍従」役を担っている。
義賊の女頭目・于登登(ユー・ドンドン)は、年頃の娘らしからぬ豪快な性格。貧乏暮らしの仲間たちを養うため、後ろ暗い商売をしている豪商を脅し、その箱入り息子を無理やり婿に迎えることに。一方、3千年の時を経て復活した古蜀の王子・陸炎(ルー・イエン)は、かつて愛し合った霊族の聖女・雲羲(ユンシー)が既に転生したことを察し、その行方を追っていた。
婿に逃げられた登登は腹いせに町の駕籠店を襲う。店主を名乗る陸炎に一目惚れした登登は、彼を拉致して青泉砦に連れ帰ることに。彼を側室として自分の婿にしようとする登登。一方、陸炎は最初は不本意だったが、雲羲の手がかりとなる匕首の紋章を砦内で見かけ、また登登の父親が尋猟師(じんりょうし)だと知り、青泉砦に残って探りを入れることにする。
育ての親の呂二(リュー・アル)の心配をよそに、登登は陸炎との結婚を進める。一方、陸炎の配下である阿鑫(アーシン)も砦に入り内情を探る。阿鑫は登登が3歳の頃に奇病を患ったものの、黄金に輝く神鳥の肉を食べたことで治ったと聞く。登登の中に雲羲の魂魄が残っていると確信した陸炎たちは、登登を砦から連れ出し、その魂魄を取り出そうと試みるが…。
青泉砦内で一部の反対があるも、登登と陸炎の婚儀は18の砦の親分たちも招き、盛大に行われようとしていた。幼い頃から登登に惚れている南風砦の頭目・顧北西(グー・ベイシー)は、花婿を襲って婚儀をぶち壊そうと考えて出席する。そんな中、登登の手下である彭大海(ポン・ダーハイ)は花嫁の付き添い人となるため、酒を飲むと女性に変身するという秘密を登登に打ち明ける。
砦の親分たちは婚儀で陸炎を侮辱する言動を繰り返すが、登登は陸炎をかばい、次第に彼に対し寛容になっていく。婚儀では記念撮影も行われ、大いに盛り上がる。一方、物置に閉じ込められた顧北西は犬の助けで何とか脱出する。顧北西は陸炎が普通の人間ではないことを感じ取っていた。そんな中、親分たちに異変が起こる。
花嫁衣装から邪気が出ていたため、異変の原因は布にあると考えた陸炎。登登は既に毒に侵され、老化が始まっていた。陸炎たちは衣装を手がけた布(ブー)店主が怪しいとにらみ、彼を訪ねようと出かける。陸炎を疑う顧北西も無理やりついてくるが、彼の狙いは陸炎を打ち負かすことだった。一行は布店主の新作発表会に行くが、そこでは…。
3千年前に死んだはずの霊族の首領・誅戎(ジューロン)は、陸炎から元丹を奪還するため、霊力を吸収して生きていた。毒による老化が進み弱っていく登登は、陸炎に青泉砦の後事を託そうとするが、生き延びろと励まされる。しかし陸炎が不在の時、登登は顧北西の体を乗っ取った霊族に襲われる。自らの血を使い応戦する登登だったが…。
満月の夜、陸炎は登登の体から魂魄を取り出そうとするが、術の途中で、登登は自らの血で法陣を破ってしまう。陸炎の目的が自分を殺すことだと思った登登は、怒りと悲しみで部屋に籠もり食事も取らなくなる。一方、陸炎たちは、かつて雲羲も法陣を破る力を持っていたことから、登登こそが雲羲の生まれ変わりではないかと期待を持ち始める。
傷ついた登登は気晴らしに町に出て陸炎の私物を売ったり、顧北西と茶館で過ごしたりしていた。芝居一座の若い役者をはべらせて、酒や余興に興じる登登。一方、陸炎は登登が雲羲の生まれ変わりかを確認するため古書「千年真題」を調べるが、下巻がないので肝心の確認方法が分からない。登登らは町からの帰り、霊蝶の幻術に襲われる。
陸炎の優しさにどうしても心が揺れる登登。そんな中、父・于癱子(ユー・タンズー)が失踪したため、手がかりのある鶯都へ大海と共に向かうことに。顧北西も偶然を装い無理やり合流する。途中、登登に恨みのある炎火砦は一行を襲おうとするが、事前に陰から守っている陸炎らに成敗され、逆に登登一行を世話するよう陸炎に強いられる。
3千年前の炎将軍こと陸炎の話を霊族の男から聞き、登登は自分が幼い頃に食べた神鳥こそが、陸炎の愛した聖女・雲羲の化身だと思い至る。雲羲の魂魄を取り出すために陸炎は自分を殺す気だと思った登登は、怖くなり逃げ出す。一行は森で客引きの女から夜は危険だと言われ、その旅館での1泊を決める。そこに陸炎らもやってきて…。
眠りから覚めない客を覚醒させる薬を手に入れるため、一行は陸炎と共に霊族が暮らす異空間の町へと入る。しかし実際は、陸炎は「千年真題」の下巻を、登登たちは于癱子を捜すのが本当の目的だった。だが于癱子が残した暗号から、既に于癱子がこの町を出たことが分かる。そんな中、登登は人族だとバレてしまい霊族から襲われ…。
3千年前の蜀の国で、陸炎は雲羲に人間界を案内する。雲羲は人間の愛情や腹を満たすだけでなく味覚を楽しむための食事、そして農耕の知恵を知り、人族に学ぼうと考える。そんな雲羲に陸炎は花や木に囲まれた住居を提供する。2人は互いに引かれ合い、人族と霊族の停戦を願い、両族が平和に暮らせる日を夢見て協力し合うようになる。
雲羲は元丹をひん死の陸炎に移し、美しい羽だけを残して消えてしまう。四散した魂魄を集めれば3千年後に雲羲が復活すると信じ、陸炎はその方法に賭ける。そして3千年後の今、霊族の生涯を瞬時に知る術により、登登こそが雲羲の生まれ変わりであると判明。陸炎は喜び、これからも陰から見守らせてほしいと登登に願い出るが…。
鶯都に入った登登らは、貴重な古書で于癱子をおびき寄せようとするが効果なし。そんな中、登登は怪しい仮面の男に襲われるが、陸炎に助けられる。陸炎はその術の使い方から仮面の男は誅戎ではないかと疑い始める。顧北西らは賭場などを当たるが、于癱子の手がかりはない。鶯都では霊族が失踪する奇妙な事件が起きていた。
警察局長の令嬢・白十七(バイ・シーチー)の馬車が急に暴走し、間一髪のところを顧北西が助ける。もう1台の馬車も登登らが助けるが、中にいた第五夫人は忽然といなくなっていた。一連の事件には誅戎が関与していると考える陸炎。そんな折、誅戎の配下・幻霊(ホワンリン)が陸炎を襲う。一方、顧北西と彭大海は連続失踪事件の容疑者としてお尋ね者になってしまう。
大海の釈放と引き換えに事件を解決すると申し出た登登。鶯都警察局の白(バイ)局長は鼻で笑うが、不思議な術を見せられて登登の協力を受け入れる。ただし、事件を7日で解決することが条件で、登登はその間、白邸に泊まることに。登登は陸炎の協力に感謝し、少しずつ心を開いていく。一方、顧北西は十七から登登の様子を探ろうとする。
失踪した第五夫人の日常を探っていた登登だが、陸炎が他の夫人たちにチヤホヤされているのを見て不機嫌に。十七を通じて白局長に会った顧北西は、そこで初めて十七が婚約者だと知る。これまでの不義理を白局長に責められるも、顧北西は自分も事件解決に協力すると約束する。登登と陸炎は、失踪した者たちが動物に乗り移ったと考え…。
思わぬ形で登登と再会した于癱子は、霊虫の手がかりを求めて詭市の長楽酒館を探っていたのだと話す。陸炎との結婚にはあくまでも反対する于癱子に、登登は自身の出生の秘密を尋ねる。登登が霊族である証拠を突きつけられた于癱子は、ついに真実を話して聞かせる。そんな中、陸炎と登登は霊虫の元締めを捜しに詭市へと向かう。
陸炎との離縁を于癱子に迫られ、登登は偽の離縁状でその場を切り抜ける。鶯都に残り霊虫の調査を続ける陸炎と共に、登登も霊族を助けたいと決意を新たにする。だが于癱子が突然白邸で暴れだし、捕らえた霊族を殺したため、登登たちは阿鑫の駕籠で逃げて荒れ寺に身を隠すことに。大海を救出した顧北西も十七の助けで合流する。
霊虫のせいで苦しむ于癱子を見て、自分の無力さに落ち込む登登。陸炎はそれを優しく慰める。霊虫の元締めかと思われた邵(シャオ)記者は、体を乗っ取られていただけだった。彼を操る黒幕の本当の目的は霊力であると登登らは推測する。そんな中、第五夫人に呼び出された白局長は思い出の喫茶店で会うが、思わぬ事態に陥り…。
霊族の集団処刑が行われると知り、陸炎は1人で刑場へ救出に行き、白局長ら警官の激しい攻撃から身を挺して霊族を守る。登登らも応援に向かうが、刑場の守備が堅くなかなか突入できない。敵が力を解き放ったため、陸炎は自身の全霊力を使い、命懸けで霊族を守って力尽きてしまう。そこへやってきた登登は倒れた陸炎を見て…。
遺言をかんざしに残したことを思い出した陸炎は、何とか取り戻そうとするが、何も知らない登登は渡そうとしない。阿鑫を使って盗み出そうとするも失敗に終わる。その時、かんざしから陸炎の言葉が流れてきて、その真摯な内容に感激を隠せない登登。お互いの気持ちを確かめ合った2人だが、相変わらず于癱子に邪魔をされる。
罷免された白局長が帰郷する途中、凶牙砦の賊に襲われて十七は囚われの身となる。それを知った顧北西は単身で砦に乗り込み十七の救出を図る。一方、登登の体内の霊虫を駆除できる可能性のある秘宝・避塵(ビーチェン)珠を捜すため、登登ら一行は古蜀の都があった土地へと向かう。霊虫に苦しむ登登を見て、于癱子らは心配でたまらず…。
百楽村で于癱子と呂二が行方不明になる。登登たちが捜しに出ると、山奥に住む村の守護神“峠の人”を怒らせたとして、1人の青年が村人たちに殺されそうになっていた。彼は村人から後頭部に釘を打たれて記憶を失っていたが、陸炎がそれを抜く。青年から于癱子たちと話した内容や山の洞窟の場所を聞き、登登らはそこへ向かう。
陸炎は古都で再会したかつての部下・衛都(ウェイ・ドゥー)に避塵珠の捜索を任せる。一方、登登は兵士たち全員の腕に、母の死と関係する龍紋の焼印があることに気づく。衛都は霊族を憎み陸炎を慕うあまり、霊族である登登を亡き者にしようとする。衛都は誅戎に登登を引き渡すため、避塵珠が見つかったと言って陸炎らを地下宮殿へ連れていく。
地下宮殿で迷い1人になった登登は、突然、奇妙な木に襲われる。于癱子に助けられたものの、それは誅戎が化けた姿だった。誅戎は登登こそ霊族の勢力を衰退させた張本人だと責める。本物の于癱子らとも合流するが、誅戎は登登の霊力を吸い反撃する。危機一髪で陸炎に助けられ脱出を試みる登登たちだったが、そこに衛都が現れ…。
登登たちは衛都に対する疑いを深め、協力して古都の出口を探すことに。そんな折、衛都は登登を呼びつけ、霊族であることを忘れなければ王妃と認めないと言い放ち、部下たちに監視させる。これを逆手に取った登登は、兵士全員を自分に引きつけて大海たちに町の様子を探らせる。そこでは奇妙に既視感のある日常が繰り広げられていて…。
登登を追って百楽村を訪れた顧北西とその手下たちは、村の異様な雰囲気に気づく。村の青年から登登らが山に行ったと聞いた顧北西は、青年に道案内を頼む。一方、登登らの調査で、古蜀の都の人々は日々同じことを繰り返し翌日には忘れるという幻影のような存在だと判明。陸炎は避塵珠を登登に渡し、彼女たちを都から脱出させる。
現実を見せつけられても、それを認められない衛都。だが陸炎が記憶を探ると、誅戎に操られた衛都はかつて尋猟師の村を襲い、登登の母親を殺していた。信じていたものが崩れ去り、激しく動揺する衛都。一方、登登は古蜀の都から戻らない陸炎が心配で助けに行こうとするが、体調を気遣う于癱子らに阻まれて部屋に閉じ込められる。
陸炎は深手を負った衛都を助けるが、誅戎は衛都の記憶を幻影として登登らに見せつける。それは、誅戎に操られた衛都が村を襲い、村人や登登の母を殺戮するという凄惨な情景だった。衛都はショックを受け自害しようとするが、陸炎に止められ、共に誅戎を倒そうと諭される。そんな中、誅戎は近隣の村人から精気を吸い上げていく。
誅戎に衛都を人質に取られ、苦境に立たされた陸炎。だが于癱子の法陣が功を奏し、陸炎は誅戎に反撃する。姿をくらました誅戎は、地下宮殿の中心で自らの血をもって悪の聖女を復活させる。一方、死にゆく衛都は登登に、3千年前に封印された悪の聖女にまつわる言い伝えと、陸炎の命に関する残酷な真実を告げる。それを聞いた登登は…。
洪青砦へ勝負に行った大千(ダーチエン)の危機を知り、登登たちは救出に行く。陸炎の力で勝利したものの、不意打ちされかけた登登は相手を殺さんばかりに逆上する。一方、十七に再会した顧北西は大喜びで診療所の手伝いに行くが、かえって邪魔になり追い出されてしまう。悪の聖女の影響で登登は悪夢を見るようになり、天候の変異が頻繁に起きる。
衛都の最期の言葉が次々と現実になり、登登は不安に襲われるが、悪の聖女を止め、周りの人たちを守るのが義務だと考える。自分が死ねば悪の聖女も死ぬと覚悟を決めるが、せめて残された時を楽しく過ごし、悔いを残さないようにしたいと願う登登。一方、陸炎も今こそ登登に元丹を返す時だと決意し、改めて登登に結婚を申し込む。
登登らと町に出た顧北西は十七に父親の写真を渡し、一緒に墓参りに行こうと誘う。十七に同情は要らないと言われた北西は、遺影の前で十七と一生を共にすることを誓う。一方、美しい衣装で結婚写真を撮った登登と陸炎は、2人でダンスをして幸せな記憶を心に刻む。その夜、登登は于癱子や呂二と酒を酌み交わし、別れを惜しむ。
悪の聖女に取り込まれ動けなくなった登登だが、陸炎から元丹が戻り、聖女・雲羲の姿になって悪の聖女を倒す。決着のあと、陸炎の姿はなく、かんざしだけが残されていた。青泉砦に平和が戻ったが、登登は山の中で1人陸炎に話しかける日々。見かねた顧北西に陸炎を捜すよう勧められ、砦の仲間の後押しもあり、登登は旅立つ決心をする。
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