かつて堂島一の米問屋と言われた備前屋は、米相場の当てが外れ今ではその立場を商売敵の淀屋に奪われていますが、町の人々は備前屋の再興を願っていました。
近江堅田から、大坂で一旗揚げようと出て来た石工の源造は、運良く、出会った大梅屋のおかみに石灯籠を買ってもらい、庭に据え付けていたところ、いきなり店の若い者たちから店先へ投げ出されます。 そこへ居合わせた備前屋は源造の話を聞き、米相場を今日は買いだと決めたところ、大儲けし、お礼がてらに腹を空かせた源造を自分の家へ招くことにしました。源造の身なりとは裏腹に、たいそうな客人に違いないと、店の者は信じてもてなします。とんちんかんなやりとりの末、なんと備前屋の存続をかけた大取引に源造が巻き込まれることに!果たして、源造の運命やいかに!?