少年時代に出会った年上のお姉さん=ジェン・ビン(バイ・バイハー)に恋をしたション・ヤン(シャオ・ジャン)。CM監督である彼女の影響で広告業界に入り、デザイナーとして働いている。当初は理想や大志を抱いていたが、自分勝手でパワハラを繰り返す上司やション・ヤンに頼ってばかりの同僚のせいで、漠然と不満を抱えながら仕事に向き合う日々だった。一方、ジェン・ビンは今や業界内で評判の敏腕監督となり、人からは公私とも順調で幸運だと思われている。竹を割ったような性格の彼女だが、会社の共同経営者で、監督としての先輩でもある夫のシュエ・イーミン(ティエン・ユー)は、強引なところがありモラハラ気味。しかも女遊びの常習犯だった。クライアントの仕事を終えた帰り道、プレゼントらしきものを沢山持ってモデルと腕を組んで歩く夫の姿を目撃したジェン・ビンは、その晩、離婚を切り出す。家を出てレストランでやけ酒をあおり、酔っ払って会計を忘れて店を出てしまうが、その時、偶然同じ店に母親に強制された見合いのためション・ヤンが居合わせていた。彼女のあとを追うション・ヤン。ずっと心に想っていた人を目の前にしてション・ヤンの鼓動は早まるが、彼女は泥酔しており、仕方なくホテルに泊まらせて自分は帰宅することに。
時を経て再会した2人。その出会いがきっかけとなって、ション・ヤンは次第に彼女の生活に近づいていく。そして、ジェン・ビンも彼の出現により、結婚の失敗という挫折から徐々に抜け出そうとしていた…。
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本作は、26歳の広告デザイナーと、36歳の悩み多き女性CM監督の恋愛を描くラブストーリー。2023年下半期、現代劇の中で、最多再生回数(再生回数13.99億回)を誇り、2023年微博(Weibo)のテレビドラマ大賞(TV SERIES AWARDS)「現代劇部門」受賞など、中国で2023年の話題をさらった超人気ドラマ!主役の盛陽を演じたのは、名実ともにアジアのトップスターであるシャオ・ジャン。メガヒットした出世作「陳情令」以来、そのすさまじい人気は説明不要。数年経った今も不動の地位を誇っている。本作のロケは、そのシャオ・ジャンの故郷である重慶で行われ、また、シャオ・ジャン自身も芸能界に入る前はデザイナーとして働いていたという共通点がある。ヒロインは、確かな演技力を買われて大作映画の経験も豊富なバイ・バイハー。共演には、「慶余年」など受賞歴多数のティエン・ユー、「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~」の侍医役が熱く支持されたユエン・ウェンカン、「斗羅大陸」で美しくも残酷なラスボスを演じたジュー・ジューなど、日本でも認知度の高い演技派と、有望な新人俳優たちが顔を揃える。
今回、シャオ・ジャンが演じたのは、憧れていた年上のCMディレクターに恋をする新人デザイナー。クールなお姉さんヒロインにふりまわされても、うれしそうについていき、尽くしまくる年下男子役がなんともキュート。半人前扱いされて口をとがらせたり、連絡がくるとパーっと笑顔になったり、いそいそと家までやってきたもののヒロインは不在で家の前で一晩待っていたり……。もちろんただかわいいだけでなく、二日酔いのヒロインに手際よく朝ごはんを作り、仕事の現場でヒロインのピンチを救う働きをしたりする頼もしい男の子ぶりにキュン。また、パワハラ上司にむちゃぶりされて贈答用の月餅のパッケージをサプライズなアイデア(必見!)で制作するシーンや、イベント用のステージのデザイン、設営などで熱心に働く姿もかっこよく、恋せずにはいられない。
シャオ・ジャン演じる盛陽と彼が恋した簡氷は、実は10年前に彼女の作った広告映像を通して出逢い、それからずっと彼女に憧れていた盛陽は再会を機に簡氷に恋をする。しかし簡氷の方は離婚したばかり、年下の盛陽との恋愛になかなかふみきれない。純粋で優しくて真面目、才能もある(そして周りからも長身だ、イケメンだといわれる)盛陽に簡氷も好意をもっているのは見ていて丸わかりなのだが、まっすぐすぎる盛陽の告白(シャオ・ジャンの「喜歓你(好きだ)」は強烈!)に気後れしてしまう女心もわかる!それでも諦めずに彼女のそばにいる盛陽。仕事への情熱を共有し、一緒に仕事する時間を重ねて、二人が近づいていく過程がさわやかで、恋の成就を応援したくなる。
ヒロインを演じるバイ・バイハーは現実でもシャオ・ジャンより7歳年上のベテラン女優。出演作に「君子盟」のジン・ボーランと共演した映画「モンスター・ハント」などがあり、さわやかで親しみやすい魅力がある。彼女が演じた簡氷も仕事ができてさばさばしていて、盛陽にデザインのインスピレーションなどを与えてくれるステキな女性。劇中とはいえ、酔っぱらってシャオ・ジャンに介抱されても許せる(?)ような好感度の高いヒロインだ。夫の浮気からの離婚、女性監督へのハラスメントなど、彼女の苦悩や葛藤もドラマでは描かれていて、盛陽と仕事を通じて互いに助けあい、関係を深めていく展開が見ていて心地よい。
盛陽と簡氷をとりまく登場人物たちの物語も丁寧に描かれる。コミカルで騒がしい盛陽のパパとママは、簡氷の機転でママを出演させたCM撮影によって離婚(?)の危機を救われる。盛陽の義兄弟的な間柄の同僚・宋晨と、盛陽に好意を寄せるインターンの潘柔、簡氷を仕事からプライベートまでフォローする“しごでき”女性の梁珊珊、別れても簡氷を気にかける元夫の薛易明、簡氷のちょっと問題児気味な妹の簡霜とその彼氏となる郝俊傑。そして、その郝俊傑の叔父の方沐など、彼らと盛陽と簡氷のかかわりや、彼ら自身の悩みや恋愛模様なども描かれているのが楽しい。
本作のロケ地は中国の大都市・重慶。盛陽が電車で通勤したり、簡氷が車で移動する際に俯瞰で映し出されるスペクタクルな街の風景に驚かされる。人口3200万人のメガシティ・重慶は、高層ビル群とその間を何層にも重なって走り抜ける超立体高速道路や、街の中心を流れる大河とそれにかかる巨大な橋やロープウェイなどが印象的。重慶はシャオ・ジャンの出身地でもあり、中国の文化財を紹介する番組「国家宝蔵」の重慶篇のナレーションをシャオ・ジャンが務めたのも記憶に新しい。シャオ・ジャンは重慶の大学を卒業後、デザイナーとして重慶で働いていたというから、盛陽=在りし日のシャオ・ジャンと考えてもOK!? ドラマでは冒頭から盛陽がリラックスした格好で歯を磨いたり、シャワーを浴びようとしていたら母親にシャワーカーテンを開けられたり!! シャオ・ジャン自身がインタビューで起床のシーンを例に挙げ、視聴者に盛陽を身近に感じてもらえるよう撮影に取り組んだというのだから、数々の場面でプライベートなシャオ・ジャンを想像する楽しみもあり!
広告会社“七月メディア”で働く26歳の盛陽(ション・ヤン)。安月給でこき使われる毎日だが、デザインの仕事では絶対に妥協しないと心に決めていた。一方、36歳の簡氷(ジエン・ビン)は、同じCM監督で会社の共同経営者でもある夫の浮気癖に長年、耐えていた。女性蔑視のクライアントに気分を害された帰り道、若い女と腕を組んで歩く夫の姿を目撃する。その頃、盛陽に母の羅美娟(ルオ・メイジュエン)からSOSの連絡が。
夫の薛易明(シュエ・イーミン)に離婚すると伝えた簡氷(ジエン・ビン)は1人でレストランへ。同じ店で待ちぼうけをくらっていた盛陽(ション・ヤン)は、やけ酒を飲む人物が10年前に出会った憧れの監督だと気づく。泥酔し店を出た簡氷の代わりに会計して、あとを追う盛陽。前後不覚の簡氷を放っておくこともできず、近くのホテルに入り介抱していると、薛易明と同僚の梁珊珊(リャン・シャンシャン)から電話が入った。
簡氷(ジエン・ビン)と再会した翌日、盛陽(ション・ヤン)の携帯に簡氷本人から電話がかかってくる。そばで会話を聞いていた同僚・宋晨(ソン・チェン)の横やりのおかげで、盛陽は彼女の家を訪ねることに。一方、別れる準備を始めた簡氷に説得を試みる薛易明(シュエ・イーミン)。だが、簡氷の離婚への意思が固いことを悟り、気持ちの整理のために外に出て行く。1人になった簡氷の頭には楽しかった思い出が次々と浮かぶ。
簡氷(ジエン・ビン)が10年前の自分のことを覚えていないと知った盛陽(ション・ヤン)は、思い出してもらえる人間になろうと決意。簡氷も心機一転、仕事に打ち込もうと撮影現場に入る。一方、潘柔(パン・ロウ)の歓迎会を抜け出したことで王友徳(ワン・ヨウドー)チーフの機嫌を損ねた盛陽は、嫌がらせで大口案件のデザインを担当させられることに。時間も能力も足りず、誰もが不可能だと考える中、盛陽が動きだす。
残業していた盛陽(ション・ヤン)の携帯に、簡氷(ジエン・ビン)から「お金の受け取りを拒否するな」というメッセージが届く。貸しを作りたくないという簡氷に、盛陽は、払った金額ぴったりなら受け取ってもいいと返信。そして、やり取りを続ける中で、2人は簡氷の好きな屋台へ食事に行くことに。一方、薛易明(シュエ・イーミン)は干渉しないように釘を刺されたにもかかわらず、簡氷の撮った映像の編集を勝手に進めていた。
離婚合意に至った簡氷(ジエン・ビン)と薛易明(シュエ・イーミン)。一抹の寂しさを覚える簡氷を、盛陽(ション・ヤン)は夜景の綺麗な場所に連れていった。電光表示板に映し出されるCMを見ながら、簡氷は自信を取り戻す。一方、簡氷の離婚を知った妹の簡霜(ジエン・シュアン)は、原因が薛易明の浮気にあると断定。アイスホッケー部の仲間・郝俊傑(ハオ・ジュンジエ)とある計画を練る。そんな中、薛易明が何者かに襲われる。
薛易明(シュエ・イーミン)の退院の日、簡氷(ジエン・ビン)が姿を見せる。入院したことで、妻が大事だと悟ったと言う薛易明に対し、簡氷は離婚合意書を渡してサインを求める。一方、久しぶりの同窓会に高価なワンピースを着て参加した羅美娟(ルオ・メイジュエン)。羨ましがられて得意になっているところへ、潘柔(パン・ロウ)の母親が遅れてやってきて、全員にスカーフを贈る。そして約束の日、簡氷と薛易明は役所にいた。
仕事を依頼するために簡氷(ジエン・ビン)の家にやってきた盛陽(ション・ヤン)だったが、接待で酔い潰れた簡氷はメッセージに気づかず、梁珊珊(リャン・シャンシャン)の部屋で眠っていた。家の前で夜を明かした盛陽は、帰宅した簡氷のために手料理を振る舞い、化粧品のCM制作を打診して良い返答を得る。盛陽の報告を聞いた社長から「監督と打ち合わせしたい」と言われるが、スケジュールは当日の午後という急なものだった。
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