嘉昌帝が靖安侯・帝永寧を謀反の罪に問い一族皆殺しを命じる中、幼い皇太子・韓燁は帝永寧の娘・帝梓元を太子妃にするという太祖の遺詔を盾にして彼女の命だけは守る。そして、帝梓元が玳山に送られて約10年。会えない帝梓元を想い続ける韓燁(ゴン・ジュン)は彼女を太子妃に迎えたいと父に願い出るには手柄を立てる必要があると考え、海賊退治のためお忍びで靖南に向かう。そこで大胆にも自分に言い寄る女侠に付きまとわれるが、彼女は海賊をも鮮やかに撃退する安楽寨の寨主・任安楽(ディリラバ)だった。この出会いを機に任安楽は3万の水師を結納品にするので自分を太子妃にしてほしいと嘉昌帝に直訴、都へ乗り込んできて韓燁を大いに戸惑わせる。その一方で任安楽が密かに接触したのが刑部尚書・洛銘西(リウ・ユーニン)。実は彼女の正体は皇帝一族を恨む帝梓元で、洛銘西と一緒に綿密な復讐計画を実行しようとしていたのだ。こうして洛銘西の協力の下、大理寺で少卿の職を得た任安楽はかつて帝家を陥れた陰謀の真相を調べ始める。同時に、彼女の正体に気づかない韓燁を籠絡しようとするが…。
・[NEW]2024/8/1 2024年9月アンコール放送!
・2024/6/5 エピソード情報を更新!
・2024/5/29 エピソード情報を更新!
・2024/5/22 エピソード情報を更新!
・2024/5/15 エピソード情報を更新!
・2024/5/8 エピソード情報を更新!
・2024/5/1 エピソード情報を更新!
・2024/4/24 エピソード情報を更新!
・2024/4/17 エピソード情報を更新!
・2024/4/10 エピソード情報を更新!
・2024/4/9 エピソード情報を更新!
・2024/2/28 エピソード情報を更新!
・2024/2/21 エピソード情報を更新!
・2024/2/14 エピソード情報を更新!
・2024/2/7 エピソード情報を更新!
・2024/1/31 エピソード情報を更新!
・2024/1/24 エピソード情報を更新!
・2024/1/17 キャスト情報、相関図を追加!
・2024/1/16 任安楽/帝梓元役ディリラバさんのコメント動画を公開!
・2024/1/9 韓燁役ゴン・ジュンさんのコメント動画を公開!
・2023/12/14 「安楽伝(原題)」特設ページ公開!
「永遠の桃花 〜三生三世〜」シリーズを始め、「長歌行」「プラチナの恋人たち」などヒット作連発のトップ女優ディリラバと、「山河令」で大ブレイクを果たしたイケメン俳優のゴン・ジュンの初共演が話題を呼んだ大ヒット時代劇がついに日本初公開!中国の小説「帝皇書」を原作とするこのドラマは、「山河令」の監督を務めたゲイリー・シンが総監督を務め、架空の王朝で繰り広げられる権力争いと陰謀、愛憎劇を描く物語。謀反の罪に問われ皆殺しにされた帝家一族の名誉を取り戻すため、自らを“任安楽”と名乗り、真実を突き止めようと決意するヒロインの帝梓元をディリラバが、そして、帝梓元の許嫁で、幼い頃に彼女の命を救った皇太子の韓燁をゴン・ジュンが演じており、2人が魅せる切なく美しいラブストーリーに心奪われるロマンス時代劇となっている。
※Youku(優酷)サイト内ドラマランキング24日間連続1位、 猫眼ほか配信ドラマ熱度ランキング1位にランクイン
出演作がいずれも大ヒットとなるほどの人気女優ディリラバと、大ブレイク中のゴン・ジュンの共演作として、ドラマ公開前から話題沸騰となった本作品。主演2人は初共演となるが、ゴン・ジュンとゲイリー・シン監督とのタッグは「山河令」から2回目、そしてディリラバとリウ・ユーニンの共演も「長歌行」から2度目という、まさにヒットを呼ぶチーム編成で、ドラマファンからの期待値も上昇!中国現地の各種ドラマランキングで1位を獲得する大ヒット作品となった。
多くの視聴者の心を夢中にさせたのは、なんといっても主演2人のオーラ輝く美しい姿。船上を舞うように決めるディリラバの華麗なアクションや、扇を武器にする(どこか「山河令」を彷彿とさせる⁉)ゴン・ジュンの優雅な仕草はもちろんのこと、鼻筋の通った超美形な2人だからこそ実現した「鼻キス」場面は、ディリラバ&ゴン・ジュンのスーパーカップルでしか観られない、この作品ならではの魅力的な胸キュン名シーンの一つに!
復讐を誓う帝梓元が姿を変えた任安楽は、安楽寨の寨主であり、3万の水軍をも従える美しき女侠。武術に長けて豪放磊落、大酒を飲み、狙いを定めた韓燁をとことん追いかける自由大胆さで、周囲を大いにかく乱する存在に。しかし、粗暴で陽気な表の顔に隠された帝梓元としての素顔は、冷然として理性的。そんな陰陽入り混じる複雑なキャラクターを、ディリラバが熱演!表情一つでオンオフ切り替わる見事な彼女の変身は、まさに必見。
誠実さの中に可愛らしさも感じさせる純情な皇太子・韓燁をゴン・ジュンが好演!物語前半では、自由気ままな任安楽からの奔放で大胆なアプローチを何度もくらい、驚きうろたえる姿もチャーミングで、グイグイ至近距離で迫る任安楽に可憐な韓燁が恐れおののく、という激しい恋愛攻防戦に、思わず笑ってしまう珍場面も。しかし、任安楽が大理寺少卿に就任し、共に力を合わせて難事件を解決するうちに、韓燁は聡明な任安楽に惹かれはじめ、やがて彼女の真の姿を知ることに……。帝梓元への深い愛と誠実さゆえに、複雑な想いを抱え、悩み苦しむ韓燁の心理をゴン・ジュンが繊細に表現し、切なさを加速させていく。
個性豊かなキャラクターたちを、多彩なキャストが演じていることも話題となった本作品。韓燁の妹で幼い帝梓元の親友だった女将軍の安寧公主を「夢織姫~秘密の貴公子に恋をして~」のシア・ナン、彼女の衛兵の莫北を「大唐女法医~Love&Truth~」のペイ・ズーティエン、洛銘西に仕える琳琅を「宮廷衛士の花嫁」のワン・イーティン、そして嘉昌帝を実力派俳優のゾン・フォンイェンが演じるなど、いずれも吸引力バツグンの演技を披露し、復讐劇に謎解き要素を加えたスリリングな展開を、更に面白くさせていく。
未来の皇太子妃から一転、謀反人の娘となった帝梓元は斬首される寸前で皇太子・韓燁に救われた。それから10年の月日が流れ、韓燁は帝梓元の幽閉を解くべく東騫国の海賊の討伐に名乗りを上げる。向かった靖南では雨の中を歩く赤い衣の娘を目にして、ふと帝梓元を思い出す。沖合に停泊する海賊の船隊を確認したあと、雨宿りした先で赤い衣の娘が寝ているところに出くわすと、いつの間にやら追っ手を振り切るため2人は大海原へ乗り出すことに。
皇太子妃になるべく都を訪れた任安楽の名は一夜にして知れ渡り、この女海賊の行く末に注目が集まる。太監や宮女をはじめ民たちに噂され、講談師の演目として取り上げられたうえ、読み物まで出され、任安楽のもくろみどおりに事が進む。刑部尚書・洛銘西は伝書鳩から帝梓元の帰京を知らせる書簡を受け取り、思わず笑みを浮かべる。ある場所へと向かうと、そこには任安楽が立っていた。皇帝・韓仲遠は任安楽に警戒心を抱きながらもついに拝謁を許す。
翎湘楼一の売れっ子・琳琅が舞を披露する花魁の夜。会試を終えたばかりの古斉善は徒党を組んで傍若無人に振る舞っていた。余興のさなか、その中の1人林聡が、韓燁や任安楽の目の前で階上から落下し死亡した。林聡は少し前に人を殺したが、古斉善の父・古雲年が手を回して釈放されたばかりだった。亡骸から試験の解答を記した書きつけが見つかり不正が疑われた。大理寺少卿となったばかりの安楽は意気揚々と初めての事件解明に取り組む。
まぬけな官吏を装いながら大理寺で務めに励む任安楽。同僚である黄浦の位階にそぐわぬ粗末な暮らしと世の不公平に憤る姿を見て、公正無私な役人がいたことに驚く。会試不正事件の全権を任されたので名家の子息たちにわざと身代わりを2人選ばせ釈放すれば、激怒した韓燁から大理寺とは何かを説かれる。都では金持ちと高官を優遇する悪習が根づいていると一蹴したものの、裏では解決に導く3手を打つ。尋問の末に首謀者が明らかとなり…。
忠義侯府を抜け出し翎湘楼にやって来た古斉善は韓燁も来ていると知り逃げようとするが、恨みを持つ学生らに阻まれ韓燁に捕らえられる。息子の危機を察した忠義侯は助けを求め皇帝の元へ急ぐが、面会すらかなわず宮殿の外で跪く。一方、大理寺では韓燁、任安楽、洛銘西によって会試不正事件の審理が始まった。証拠として黄少卿が呉越の証言を示す文書を示したが、古斉善は「死人の証言だ」と言って認めない。そこである証人が呼ばれることに。
任安楽は古斉善が減刑されたと聞き、納得がいかないもののやむなく折れる。講談師に女海賊と皇太子の恋を語らせるつもりが、国境を守る公主の武勇伝を聞く流れになり不満げに聞き流していた。そこへ当の本人である安寧公主が現れ、激しく戦うことに。意気投合した2人は酒を酌み交わし、義姉妹の契りを結ぶ。帝梓元への愛を貫きたい韓燁は、婚姻をかたくなに拒んで皇帝の怒りを買う。折しも助け船を出す任安楽には、ひそかな目的があった。
公主・安寧は、翎湘楼の花魁、琳琅が奏でる鎮魂曲を聴いて帝梓元と過ごした幼少期を思い出す。更に配下が江南で手に入れたという靖安侯の銀貨で作られた飾り物を任安楽に見せ、帝家軍の逃亡兵が生き残っている可能性を打ち明ける。折しも水害に見舞われた江南の民が、知府・鍾礼文の不正を訴える血書を携えて大理寺に駆け込む。韓燁は不正を暴くため江南の視察を決意。銀貨の秘密を探ろうとする任安楽は、韓燁が自分を同行するよう策を講ずる。
江南へ向かった韓燁と任安楽は身分を隠して視察をするが街には物が豊富にあり、水害の足跡は見られない。米店では大口の客にしか売らないというほど在庫があるようだ。しかし物乞いに扮装して街を歩いたところ、たちまち役人に郊外の配給所へ連れていかれた。皇太子らの視察を忠義侯から知らされている知府の鍾礼文は、すでに被災民らには十分な対応を取ったと見せるため、街から被災民を隔離し薄い粥を配るのみでひどい扱いをしていた。
10年ぶりに帝梓元が都へ戻ってくると聞いても浮かない顔の安寧。その様子から、帝家の悲劇を知っていたはずだと洛銘西は思い、琳琅に調査を命じる。江南を訪れている韓燁と任安楽は酒楼に招かれた。地元の名士たちから贈り物をされ、罪であることは承知の上であえて受け取る。にわかに外が騒がしくなったかと思えば、被災民たちが押し寄せてきた。食糧を出せと訴えられるが、すでに倉は空っぽ。韓燁と任安楽は力を合わせて難局に立ち向かう。
江南の水害の原因が、沐天府知府・鍾礼文と役人による横領だと突き止めた韓燁と任安楽は、その証拠となる裏帳簿を捜す。一方で任安楽は苑琴と苑書を使い、帝家軍8万の名簿と靖安侯の銀貨の持ち主を捜している。身近に鍾礼文側の内偵が潜んでいると気づいた韓燁は、嘘をついて鍾礼文が動きだすよう仕向ける。韓燁はついに裏帳簿を手に入れたが、鍾礼文は妻妾が記した帳簿だと言い張る。しかし超人的な記憶力を持つ温朔は鍾礼文の嘘を見破った。
韓燁は太祖の墓がある蒼山へ任安楽を連れてきた。本来、帝家と韓家の血族以外の立ち入りが禁じられている蒼山で、かつての靖安侯の筆による墓碑を前にした韓燁は「皇太子妃としてではなく、共に太平の世を築く知己としてそばにいてほしい」と安楽に頼み込む。その時、突然黒装束の刺客が現れた。忠義侯の暗衛であるその刺客は実は身近な人物だった。韓燁はすでに江南でそのことに気づいていて、蒼山にきたのはある考えがあってのことだった。
瑇山を下りることを許す皇帝の勅命に帝梓元の替え玉は大喜びだった。その名のせいで山に閉じ込められてきた替え玉にとっては、名前に思い入れがあるはずもない。改名の屈辱を梓元が受け入れるはずがないと思っていた韓燁は帝梓元が都に戻ると聞くと、都に戻ってくるのは、もはや自分が知っている帝梓元ではないのではないかと不安に駆られる。また韓家が恩のある帝家を滅ぼしたことに良心の呵責を覚える安寧は苦しみを酒で紛らわそうとしていた。
復讐の手はずを着々と整える任安楽は、皇太子妃候補が増えれば人々の関心をそらせるため、北秦の公主が加わることを歓迎するものの、ふとした拍子に複雑な表情を浮かべる。帝承恩を矢面に立たせたくない韓燁は想いを隠すことにした。一向に皇太子の訪れがなく焦る帝承恩は本物に成り代わるべく帝梓元のものをすべて手に入れようと動きだす。皇太后に呼ばれれば喜び勇んで赴き、すげなくあしらわれても頭を下げてへつらうのだった。
帝承恩と韓燁が再会したことは都中の評判となり、皇太子妃候補としての承恩の人気も上昇する。しかし洛銘西は自分たちの計画から逸脱して勝手な振る舞いをする承恩に憤慨する。洛銘西は古雲年をさらに追い詰めるため帝承恩を利用しようとするが、任安楽はこれ以上、罪のない者を苦しめることは、かつて韓仲遠が帝家に対して行った非道と変わりないと非難した。その頃、左丞相・姜瑜の進言でお妃候補に加えられた北秦の莫霜公主が都に到着した。
左丞相が北秦人だと知った冷北は刃を突きつけて妹の莫霜を巻き込んだことを非難するが、姜瑜は少しも動揺することなく自分の計画を明かす。帝承恩の元に現れた刺客は「10年前の傘の縁によって力を貸したい」と書かれた文を残していった。皇太后から呼び出され屈辱的な扱いを受けた帝承恩は、たとえ文の送り主が誰であろうと力を借りようと決心を固める。一方、お妃選びの宴を明日に控えながら、任安楽はまだ招待状を受け取っていなかった。
皇太子妃選びの宴を明日に控え、いまだ招待状を受け取っていない任安楽は韓燁に直談判を試みる。しかし勅命により参加が許されたため、もはや用はないとばかりに皇太子府を後にするのだった。任安楽を含む他の皇太子妃候補を出し抜きたい帝承恩は、冷水を浴びるという下策に出る。妹を争いに巻き込みたくない冷北、心の傷を抱える安寧、意中の相手に贈る簪を手にして途方に暮れる韓燁。さまざまな思惑が交差する中、いよいよ宴が幕を開けた。
任安楽の剣舞に後押しされたように韓燁は皇太子妃の証しの簪を帝承恩の髪に挿した。皇太后の冷遇に悲しみながらも、韓燁の温かい気遣いに帝承恩は喜ぶ。翌日、帝承恩を訪ねた韓燁は幼少の頃の扁額の思い出について尋ねる。偶然見えた帝承恩の肩にあるはずの傷痕がないことを知った韓燁は、帝承恩が偽者ではないかと疑念を抱き、沅水閣をあとにする。その頃、流刑で都を離れていたはずの古斉善が忠義侯府に戻ってきたが、その理由は…。
お妃候補だった鍾景が宴に姿を見せなかったのは鍾家の火事で一族全員が焼け死んだためだと聞いた韓燁は、この火事に裏がありそうだと感じる。また洛銘西と任安楽が鍾海の件を自分に明かさず翎湘楼で二人きりで会って相談していたことに不信感を抱く。一方、鍾海が都に入ったと知った忠義侯は鍾家の火事の真相が訴え出ることを恐れて、鍾海を殺さねばと躍起となる。忠義侯が息子の不祥事を隠すため鍾海を殺そうとしていると知った左丞相は…。
五柳街で韓燁に炎の中から救い出されたことで、任安楽の心は再び揺れ動いたが、情に流される任安楽ではなかった。韓燁が五柳街から急ぎ皇宮に戻り宴が始まると、宴席に刺客が現れた。帝承恩を亡き者にするために刺客を手配していた皇太后だったが、刺客はなんと皇帝の命を狙い、これをかばった承恩が刺されて重傷を負う。命を助けられたことで皇帝は帝承恩が韓燁の皇太子妃となるのは天意かもしれないと婚姻を認めるが、韓燁の心境は複雑だった。
古雲年を失脚させるめどが立ち、任安楽は韓燁と洛銘西の3人で祝杯を挙げる。洛銘西は韓燁を世間知らずと評するが、民を思う皇太子なら清く明るい世を作れるかもと任安楽は期待する。安寧が帝家の潔白を示せると聞き、任安楽は正体を明かすことに。無縁墓地にたたずむ弟の墓を訪れ、己こそが帝梓元だと旧友に伝えるのだった。同じ頃、韓燁も任安楽こそ帝梓元だと感づき、そばにいる洛銘西に嫉妬心を抱く。幼なじみの3人は皇宮に現れた刺客を捜す。
上元の夜、韓燁は任安楽を灯籠の祭りに誘う。10年前、二人きりで過ごした唯一の思い出の場所だ。口には出さないが任安楽も郷愁にふけっていた。そこへ、古雲年が化縁山で除夜の宴の刺客を始末するとの知らせが入り、韓燁と任安楽は化縁山へ向かう。古斉善を迎えるつもりで山を訪れた古雲年は、2人の姿を見てだまされたことに気づく。その時、新たな一団が現れ韓燁と任安楽を攻撃。任安楽を守り負傷した韓燁が崖から転落すると、任安楽も後を追って…
健康を回復した韓燁と任安楽は谷底で不自由ながらも幸せな時を過ごしていた。魚を釣り、兎を捕る日々が永遠に続くものではないと分かっているからこそ今を大切に思う2人。すでに安楽が帝梓元であることを知った韓燁は星空の下で何気ないふりをして幼少期のことを尋ね、その厳しい暮らしに胸を痛める。「苦しい日々も殿下に出会って報われた」と言う任安楽に、韓燁は都に戻って帝承恩を娶る決心を改めて告げると同時に、己の想いを打ち明けた。
韓燁が帝梓元を救うべくいかに苦労したかを伝えたうえで、洛銘西は任安楽に選択を促す。それでも任安楽は復讐を誓い、韓燁とは決別したと告げた。任安楽に心を動かし、その正体が帝梓元と知った韓燁は、間近に控えた帝承恩との婚姻を思い浮かぬ顔。雪のちらつく中で任府を訪ねると、図らずも妹の安寧と同じく、任安楽のままで生きてほしいと訴えるが、独り善がりだと一蹴される。それはくしくも2人の道が分かたれた10年前に聞いた言葉だった。
夢に見た皇太子妃の冊封の儀が皇太后の誕辰の宴の席で執り行われることに不満を覚える帝承恩だったが、あと少しで皇太子妃の座が手に入ることを思えば、殊勝で従順な罪人の娘を装うこも何ら苦ではなかった。皇太子と帝承恩の幸せを祈って扇子を贈った帝梓元に韓燁は帝梓元らが宴の場で何かを企んでいることを察する。宴の場で帝家の潔白を証明するつもりであることを明かされた韓燁は帝梓元の身を案じて止めるが、帝梓元の決心は変えようがない。
忠義侯は密書の指示で帝家軍を虐殺したことは認めたものの、送り主が誰かは明かそうとせず密書も焼き捨てたと言う。さらには悪びれもせず「すべては国のため皇帝のためだった」と言ってのけ、皇帝に刺客を放った罪は否定しうたうえで、その場で自害してしまう。忠義侯が死んだことで帝家の潔白を証明するものが消え、この件の審理は三法司に任されることになった。しかし帝承恩が皇太子妃として封ぜられるべく、自ら帝家の罪を認めたその時…
8万の帝家軍を殲滅させたのは皇太后の孫瑜君だった。息子の立場を脅かす存在は許しておけなかったと吐露したその日、先帝の知己から呼び出され、決着をつけるべく山へと向かう。待ち受けるは帝家の前当主・帝盛天。かつてその前に跪いた相手だ。長き時を経て先帝の晩年にまつわる真相を知り動揺するものの、己のしたことに悔いはないと言い捨て、立ち去るのだった。そして、任安楽こと帝梓元が10年間待ち望んだ答えを得る日が近づく。
「3日後に答えを出す」と言った皇帝だったが約束は果たされていない。帝家の謀反が濡れ衣だったことは天下が知るところとなったものの、これを公に認める勅命は下されぬままだ。巷では帝梓元を「第二の帝盛天」とたたえ、皇帝を非難する声が高まっている。文武百官の前で面目を潰され、皇太后を死に追いやられたことで、怒りを抑えていた皇帝は民の声に恨みを募らせ、帝梓元と帝承恩をすり替えた件を君主を欺いた罪として洛銘西を投獄する。
帝梓元は、いまだ青南山をさまよう8万の英霊を皇帝自ら迎えに行ってほしいと願い出るが、韓燁が皇帝の代わりに西北行きを志願する。一方、投獄されていた洛銘西は牢から出ることを許され、帝梓元が迎えに行っていた。その様子を韓燁は遠くから見つめることしかできずにいた。青南山へ向かう日、韓燁は帝梓元のために馬車の準備を整えていたが、すげなく同乗を断られてしまい、かつて愛した任安楽という女海賊に思いをはせていた。
韓燁が青南山で8万の英霊を前に皇太子としての決意を述べた夜、帝梓元と温朔が刺客に襲われた。刺客が残した梅花衛の令牌を見た梓元は、韓仲遠の差し金だと断ずるが、裏があると察した韓燁は北秦の関与を疑う。洛銘西はその疑念を裏づける消息を手に入れ、北秦と左丞相との関係にたどりつくものの証拠は見つからず、あとの調査を韓燁に託し、梓元を追って靖南へ戻ることに。韓仲遠に濡れ衣を着せることに失敗した左丞相は次の一手に出る。
投獄された兄を何とか救い出したいと大牢に向かった安寧だが、左丞相を殺した理由を韓燁は言おうとはしない。韓仲遠も息子を救いたいのはやまやまだったが、朝廷の大臣からは皇太子を厳罰に処すよう求める奏書が集まっている。韓燁が左丞相を殺す正当な理由がなければ、皇帝の立場では安易にかばうわけにはいかなかった。冷北は帝家に対する皇帝の憎悪を深めるべく「皇太子の左丞相殺しは帝家に関係あり」との噂を流させる。
左丞相の謀反が公になったことで、西北の守りが危険な状況にあることが明らかになった。韓燁も無事に牢を出た今、安寧は国を守るため西北へ戻ろうと考える。そして帝梓元もついに靖南に戻る決心を固めた。帝梓元と安寧、韓燁、洛銘西は翎湘楼に集って別れの杯を酌み交わし、万感の思いを胸にそれぞれの道を歩き始める。西北に戻った安寧は北秦の攻略ぶりから靖軍の中にも北秦の間者がいると知り、兵たちの素性を詳しく調べさせようとするが…
偽の軍令で青南城から靖軍を追い払うべく、将軍印を手に入れたい冷北。香を嗅がせて力を奪うものの頑固な安寧に言うことを聞かせることはできない。広大な靖にとって西北は国土の一部にすぎないと訴えるが、一片の土地すら渡さないとはねつけられる。そして5年にわたる潜伏は終わりを迎えた。韓燁と帝梓元は太平の世を築くため、それぞれ都と靖南から援軍を率いて軍献城へ向かうことに。冷北の正体を知った安寧は青南城で孤軍奮闘する。
北秦の密書を得た洛銘西は帝梓元を救うため独断で援軍の進路を変えた。洛銘西がすでに伏兵を倒した韓燁、帝梓元に合流した時、青南の落城と安寧の討ち死にを知らせる報告が届く。韓燁と洛銘西が得た密書は、青南城への援軍を送らせるための北秦の策略だった。安寧を見捨てた洛銘西に韓燁は死罪を言い渡す。安寧が残した遺書には、死を覚悟して決戦に臨んだこと、自分の命を差し出しても韓家と帝家の確執が解けるよう願う思いが綴られていた。
帝梓元は青南城を奪還したが、西北の戦況が厳しい今、洛銘西の処分には将兵たちの目が光っている。全軍を指揮する立場の韓燁は、独断で行動して安寧を死に至らしめた洛銘西の罪を許すわけにはいかなかった。酌量の余地を求めて事情を聞き出そうとするが、洛銘西は何も明かさず己の罪を認めて、軍の士気を下げぬためにも処刑してくれと言う。厳しい対応をするしかない韓燁と毒酒を前にして、洛銘西は何も語らぬままひと思いに杯を飲み干す。
再会してすぐに苑琴と別れることになり、温朔は寂しさを隠せない。好きならば軍献城へ追いかけろと言われるが、育ての親も同然の韓燁と離れるつもりはないと拒む。すると自分が帝梓元の弟・帝燼言だと知らされることに。それでも韓燁に付き従うと決め、共に青南山の山頂を目指す。韓燁は韓仲遠の企てを逆手に取り、帝梓元を暗殺しようと現れた梅花衛も手駒にする。そして、同じく帝梓元がいると見せかけておびき出した莫北と決戦の時を迎えるが…。
帝梓元は弟の帝燼言が生きていることを皇帝に告げる。帝家に玉座を奪われることを恐れ、姉弟を引き離して帝燼言を人質に取ろうとする皇帝を見て、帝梓元は皇帝の強い猜疑心を知る。一方、崖から飛び降りた韓燁は北秦の莫霜公主に助けられ、人里離れた庵で養生していた。長い昏睡から覚めた韓燁の目は光を失っており、莫霜は献身的に看病するが、一向に効果は現れない。韓燁は莫霜に自分が生きていることは誰にも知らせないでほしいと頼む。
北秦国で莫霜公主の手当てを受ける韓燁の元に、嘉昌帝が危篤との噂が伝わってきた。皇帝自身が流した噂だと悟った韓燁は皇帝の親心を知り、急ぎ靖国の都に戻って父子の再会を果たす。しかし韓燁にはすでに皇位を継ぐ気も、帝梓元と一緒になる気もなかった。帝盛天の導きで伏翎山を訪れた韓燁は目の治療のため山に滞在する。韓燁が戻ったと聞いて山へ会いに行く帝梓元だが、韓燁が自分のためを思って二度と会わないと覚悟を決めていると知ると…
帝梓元は侍女のふりをして韓燁のそばに居続けるが、韓燁はそれを知りつつ、あえて嫌がらせをして山を下りさせようとする。帝梓元は韓燁が心を開かぬことと同時に、目の治療に使う長思花が手に入らないことにも心を痛めていた。韓燁が帝梓元を拒むのは、帝家と韓家が敵同士であること以上に、目が見えない自分では帝梓元を守ることができないと思っているからだ。青南城で死を覚悟した韓燁が自分に書いた文を読んだ帝梓元は洛銘西との婚礼を決意する。
どこからか長思花が現れたと聞き、すぐに帝梓元は洛銘西を訪ねた。鉢植えの花は消えており、あれは海棠だったとごまかされるも、優しい嘘だと察してただ謝罪を口にする。婚礼の日が迫り、着々と進められる準備に焦りを禁じ得ない帝燼言だが、幸いにも説得すべき韓燁は目に光を取り戻していた。しかし生来の頑固さで考えを改めず、梓元を皇太子妃にする気はない様子だ。果たして運命に翻弄された2人が結ばれる日は来るのか。そして国の行く末は?
※放送日は過去の日付です。
※放送日は過去の日付です。