作品詳細
八幡の里にある南与兵衛(隼人)の家では、与兵衛の女房お早(新悟)が放生会の準備をし、母のお幸(吉弥)と与兵衛の帰りを待っている。そこへ濡髪長五郎(橋之助)が人目を忍んで訪れるが、実は長五郎は五歳のときに養子に出したお幸の実子。大坂で人気の関取となっていたが、やむを得ない事情で人を殺めてしまい、お幸に別れを告げにきたのだった。一方、与兵衛は前妻の子どもでお幸とは血のつながらない義子で郷代官として命じられたばかり。郷代官として初仕事が長五郎を捕まえ、縄をかけることと知ったお幸が必死で長五郎の人相書を買おうとすることから、与兵衛は長五郎がお幸の実子であることに気づく。
(2023年/令和5年1月・浅草公会堂)
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