作品詳細
読売新聞連載の竹田敏彦の同名小説の映画化。母子寮をテーマにした社会ドラマ。
東京の片隅にある貧しい母子寮に勤務する保母の里村圭子と学童指導員井関壮吉は、ともに母一人子一人の生活。互いの寂しさから思いを寄せ合っていた。だがある日、親孝行で評判の秀治少年がPTAの有力者前川夫人の子の紛失金を拾ったことから盗人扱いされ壮吉がその責任を問われた。その時女教師の宗方繁子は独り正論を吐き秀治を弁護した。壮吉は繁子の凛々しさに感激、これが動機で彼は母子寮を止め繁子と同じ学校に転校した。失意の圭子を福祉施設に関心を持つ富豪の息子真木陽一が現われ慰めるようになるが…。