作品詳細
江戸の指物師の留五郎は、京都三条で茶道具屋を営む大津屋の主人・次郎八から祇園祭見物に誘われ、京に滞在するも江戸とは言葉も違う京にどうも馴染めない。居心地の悪さを感じ江戸へ帰ろうとするが、次郎八の妻・おつぎから「次郎八が浮気をしているかもしれないので調べてほしい」と頼まれ、しかも美しいおつぎの妹・おそのを見て翻意するのだった。果たしておつぎの心配通り、次郎八は祇園の芸妓・染香に熱を上げていた。しかし染香のほうは乗り気でない様子…。
祇園祭を背景に次郎八と留五郎の京男と江戸っ子が張り合うお国自慢、そして次郎八とおつぎを鴈治郎、留五郎と染香を幸四郎がニ役で勤める早替りが見どころ。
(2022年/令和4年7月・大阪松竹座)