作品詳細
東北の山野に囲まれた小さな田舎町。ここではたった八人の警察官たちが、ゆすり、カッパライ、酔いどれ親父から汚職、果ては宇宙人と称する男の取り締まりなど、続発する珍事件を解決している。そんな人情警官たちの姿をユーモアたっぷりに描いた娯楽篇。
東北の山野に春がやって来た。緑の山々に囲まれた小さな町-尾花山町の警察は急に忙しくなってくる。上は署長の栗林、下は平巡査の花川まで総勢八人の警察官が人口数千のこの町一帯の治安を維持しているのだ。珍事件の続発である。例えば、能なし亭主の与助は、女房シゲ子に家を追い出されるや鉄橋からザンブリと身投げ、助役の川越が飛びこんで助けるが、その川越をユスるという厚顔ぶりの与助や、春の陽気に浮かれた自称宇宙人の出現、インチキ宗教の教祖、留置場はいつも満員である。そんな時、集団就職したはずのヨシエたちがションボリ帰って来て…。