作品詳細
『ぐるりのこと。』『ハッシュ!』の橋口亮輔監督7年ぶりの長編作。今を生きるすべての人に贈る絶望と再生の物語。
才能ある監督が「今、撮りたい」と思う題材を、新人俳優を起用して自由につくるという、“作家主義”ד俳優発掘”を理念とした松竹ブロードキャスティングによるオリジナル映画製作プロジェクトから生まれた作品。
キネマ旬報ベスト・テン第1位、毎日映画コンクール日本映画大賞、ブルーリボン賞監督賞、日本アカデミー賞新人賞ほか数々の賞を受賞。
通り魔殺人事件によって妻を失った男、そりが合わない姑と自分に関心を持たない夫と暮す平凡な主婦、同性愛者で完璧主義のエリート弁護士。不器用だがひたむきに日々を生きる3人の“恋人たち”が、もがき苦しみながらも、人と人とのつながりをとおして、ありふれた日常のかけがえのなさに気づく姿を、時折笑いをまじえながら繊細に丁寧に描きだす。どんなに絶望的な世界であっても肯定し、ささやかな希望を胸に再び歩き出す――。明日に未来を感じることすら困難な今、私たちすべての人に贈る、絶望と再生の人間ドラマの傑作。