めぐみへの誓い

作品詳細

拉致で引き裂かれた家族の運命を描く。
13歳で北朝鮮に拉致された横田めぐみさんを中心に、多くの日本人拉致被害者、特定失踪者、そしてその家族の苦悩と愛の闘いを描く劇映画作品。映画の舞台は日本及び北朝鮮。拉致されためぐみさんたちのその後、北朝鮮での過酷な生活を描く。拉致は単に昔あった誘拐事件ではなく、現在進行形の過酷な監禁事件でもあることも描き、人間の尊厳とは何か?家族の絆とは何かを問う感動のエンターテイメント作品。

1972年ある冬の夜、日本海の某海岸に男達が日本に侵入を果たす。沖合の工作船、東京の秘密のアジト、すでに日本には多数の北朝鮮工作員が活動していた。1977年11月15日夕刻、部活の帰り道で一人の少女が忽然と姿を消した。横田めぐみさん(13歳)である。大規模な捜索にもかかわらず、警察の捜査は行き詰まりをみせる。めぐみは暗くみじめな工作船の船底で目を醒ます。必死に声を上げ、閉ざされた扉をこじ開けようとして指の爪を剥がしてしまう。1970年代の同じ頃、日本各地で行方不明事件が多発していた。90年代、日本国内では北朝鮮による拉致被害の全貌が明らかになってきていたが、一般市民の関心はまだ薄い。現在北朝鮮はミサイルの発射実験を繰り返すばかりで、拉致被害者救出の目処は立っていない。だが拉致された人々に向けて発せられている北朝鮮向け日本語短波放送「しおかぜ」に母親早紀江の声が流れる。海を越え、空を越え、その放送に聴き入る者がいた…。

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