作品詳細
江戸幕府興亡賭けた武田信玄の秘密は何処に眠る? 謎を解くは三人の背に彫られた刺青地図!
江戸波乱の末期に、幕府に対決を挑む武田菱の旗印の一団が金鉱の秘密をめぐって跳梁する本格的怪奇犯罪の黄金地獄を第一部に、背中の皮を剥ぎ取られた死体が人肌の恐怖をまねく第二部人肌地獄、解決篇の決闘地獄と続く本格的怪奇犯罪のスリラー時代劇連続篇。
文化十二年。財政再建を計る江戸幕府は公儀金山奉行方田村吉右衛門の伜吉六が指揮する測量隊を武、甲、信三州にまたがる甲武信嶽の金鉱開発に向わせた。だが測量隊は、二百数十年前から山中に住みついて信玄村をつくる武田一族の落武者達に襲われ、吉六も一族の阿具利婆に大切な測量図を奪われて逃げ帰った。その頃、江戸には入墨を求めて人肌を覗き廻る武田菱の紋所をつけた覆面の怪人が横行していた。