作品詳細
『雛助狂乱』
上方の花形役者・二世嵐雛助が初演して評判となった作品で、歌舞伎座では初めて上演された。秋田城之助(菊五郎)が、悪人を見顕すために偽の狂乱になるという設定。扇を持って舞ううち打って掛る捕手たちを打ちまかす立廻りが眼目。
『五條橋』
京の五條の橋近く。近ごろ京でうわさの武芸に秀でた美少年が、武蔵坊弁慶の前に現れる。猛者の弁慶を見事にしとめたこの美少年の名は牛若丸。以後二人は固い主従の絆で結ばれる。富十郎が子息鷹之資を相手に名場面を舞で見せる。
(2006年/平成18年11月・歌舞伎座)