祇園祭礼信仰記 金閣寺

作品詳細

金閣寺を舞台に繰り広げられる歌舞伎の様式美を見せる絢爛な時代物の名作。

謀反を企む悪者松永大膳は、将軍足利義輝を殺害し、その母の慶寿院を金閣寺の二階に幽閉しています。共に幽閉した雪姫に思いを寄せる大膳は、金閣の天井に龍の絵を描くように迫りますが、そこへ此下東吉(後に真柴久吉)が現れ、大膳の家臣になることを願い出ます。一方、手本がなければ龍を描くことはできないと断る雪姫を、大膳は桜の木に縛りつけ、雪姫の夫の狩野之介直信の処刑を命じました。悲嘆にくれる雪姫が、降りしきる桜の花びらをかき集め、爪先で鼠を描くと…。

雀右衛門の雪姫に、幸四郎の松永大膳、梅玉の狩野之介直信、仁左衛門の此下東吉、藤十郎の慶寿院ほか。

(2016年/平成28年3月・歌舞伎座)

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