作品詳細
市井の小悪党、ご存知“髪結新三”を菊五郎が粋に魅せる。
お熊の身代金入手を目論む新三は魚売りから初鰹を買うなど上機嫌な様子。そこへ白子屋に代わり乗物町の親分弥太五郎源七がやってくる。新三へ10両でお熊を返すよう交渉するが持参金の安さに態度を一変、源七を追い返す。ところが源七に代わり、仲介役を買って出た老獪な家主長兵衛はまんまと新三をやり込め、お熊を奪還する。しかし、顔に泥を塗られて収まらない源七は…。
音羽屋所縁の世話物の傑作をお楽しみ下さい。
(2011年/平成23年11月・新橋演舞場)