八重桐廓噺 嫗山姥

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作品詳細

『嫗山姥』の二段目で通称「しゃべり山姥」と言われ、作者は近松門左衛門。
廓で全盛をはった荻野屋八重桐(時蔵 現・萬壽)は、通りがかったお館の中から、深く契った仲の煙草屋源七(田之助)の唄う小唄が聞こえてきたのにひかれて、館の中へ入りこみます。姫君はじめ皆のいる中で、源七を目の前に、積もり積もった恨みつらみを語る、この八重桐の”一人語り”が最大のみどころです。源七実は坂田蔵人時行は、敵討ちもできない自分の不甲斐なさを恥じて自害しますが、その魂は死に際に八重桐に飲ませた血から体内に乗り移り、八重桐は討手を相手に豪快に立廻ります。(2001年/平成13年6月・歌舞伎座)

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