伊豆の踊子(1954年)

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作品詳細

川端康成の同名名作の映画化。ヒロインの踊り子役は、美空ひばりが主演し、文芸作品というよりは、文芸作品を素材にしたアイドル映画となっている。

昭和初年の秋のこと。一高生水原(石浜朗)は修善寺に来ている先輩の小説家杉村(大宮敏)を訪ねて伊豆路へやって来た。水原はここで旅芸人栄吉(片山明彦)の一行と知り合い、湯カ島から湯カ野へと一緒に伊豆路を下った。一座の踊子薫(美空ひばり)のあどけない美しさは、彼のせつない旅情に溶けこんだ。水原は薫と肩を並べて歩きながら、薫の唄声に合せて口笛を吹いた。夜になると踊子達は宴会の席に呼ばれて行った。彼女等が酔客の慰さみものになっているのではなかろうかと、太鼓の音を聞きながら、悩ましくてたまらなかった。

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