作品詳細
楳図かずおの同名カルト漫画を奇才井口昇監督が実写映画化。孤独と哀しみを背負う妖怪“猫目小僧”が、愛する人間の美少女を守るため最強の敵に立ち向かう。
300年に一度しか生まれない猫又の子としてこの世に誕生するものの、人間に近い容貌だったことが災いし、妖怪一族に見捨てられた悲しい運命の持ち主。以来、一本の棒切れと小さな風呂敷包みを背負いさすらいの旅に出る。妖怪からも人間からも忌み嫌われ孤独に耐えながらも、痛みを知る者のみが持ちうる強さと優しさを武器に事件を解決し、またあてもなく去って行く。
父(田口浩正)と弟と共に東京から東北の片田舎へと引っ越してきた美少女まゆか(石田未来)。左頬にある大きなあざを気にするあまり性格が内気な彼女は転校先でもいじめに遭ってしまう。一方の弟・浩(向江流架)もぜんそくに苦しみ、薬が手放せなかった。そんな2人は、ある時、家に入り込んできた猫の目の奇妙な少年と出くわす。それは孤独な妖怪、猫目小僧だった。