作品詳細
継母に苛められる不遇な姫おちくぼの君と、都一の美男・左近少将がめでたく結ばれる、和製シンデレラ物語。平安時代に書かれた「落窪物語」を、宇野信夫が脚色した新歌舞伎。福助のおちくぼの君、新之助(現･團十郎)の左近少将、愛之助の帯刀、吉弥の北の方、彌十郎の源中納言でお届けする。
今は昔、源中納言の後添え北の方は、先妻が残した姫君の美しさをひがみ、母屋から離れた落ちくぼんだ薄暗い場所に姫を住まわせ“おちくぼ”と呼び、召使いのようにこき使っていた。ある日、北の方が出かけた留守に、かねてより家来の帯刀（たちわき）を通して恋文を送っていた左近少将が姫を訪ねて来る…。(2001年／平成13年10月･歌舞伎座)
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