作品詳細

浅草の三社祭は、隅田川で漁労に精を出していた桧前(ひのくま)浜成・竹成兄弟が網で一寸八分の観音像を救い上げ浅草寺のご本尊になったことに由来する。

浜成と武成をかたどった山車人形に魂が入って屋台から飛び出し漁に精を出しているうち、空から善玉(善良な魂)と悪玉(邪悪な魂)が降ってきて乗りうつるという筋の躍動感あふれる舞踊作品。見どころは、善玉悪玉の面をつけての口説きやおかし味の所作、動きの激しい踊りのところ。歌舞伎舞踊には珍しく跳躍を見せる踊りが特色で、腕の揃った二人の踊り競べが見ものとなっている。右近(現・右團次)の悪玉、猿弥の善玉でご覧いただく。

(2004年/平成16年7月・歌舞伎座)

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