作品詳細
自然の恵みを食べて、生きる力を充電する春夏秋冬4部作の前編。
「月刊アフタヌーン」に連載された五十嵐大介の人気コミックを、橋本愛主演で映画化。
2015年の第65回ベルリン映画祭では特別上映され、話題を集めた。
“小森”は東北のとある村の中の小さな集落。いち子は一度都会に出たけれど、自分の居所を見つけることができず、ここに帰ってきた。近くにスーパーやコンビニもない小森の生活は自給自足に近い暮らし。稲を育て、畑仕事をし、周りの野山で採った季節の食材から、毎日の食事をつくる。夏は畑でとれたトマトを使ったパスタや麹から作った米サワー、秋には山で採ったくるみの炊き込みごはん、栗の渋皮煮、冬は温かいひっつみや小豆を入れて焼いたマフィン、春はふきのとうを使ったばっけ味噌、春キャベツのかき揚げ―。四季折々に様々の恵みを与える一方で、厳しさも見せる東北の大自然。時に立ち止りながら、自分と向き合う日々の中で、いち子は美味しいものをもりもり食べて明日へ踏み出す元気を充電していく…。