修禅寺物語

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作品詳細

頼家暗殺という大事件を背景に芸術至上主義の人間が描かれた岡本綺堂作の新歌舞伎。

将軍源頼家は、優れた面作師の夜叉王に自分の面に似せた面を作るよう命じたにも拘わらず、一向に出来上がらないので自ら催促に現れる。夜叉王はできあがった面に死相があらわれているため献上を拒む。夜叉王が斬りかかれそうになったところ、長女・桂が昨夜打ち上がった面を渡すと頼家は満足して持ち帰る。頼家は桂を奉公に出すよう告げ、更には若狭の局という名を与えるのだった。頼家は今後、修禅寺で平穏な暮らしをしたいと願う一方で叔父が冤罪を着せられた末、この地で命を落としたことを思い不安を抱く道すがら…。

初世坂東好太郎の三男、二世坂東吉弥の弟である彌十郎が父・兄の追善狂言として夜叉王を勤めます。

(2017年/平成29年8月 歌舞伎座)

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