作品詳細
「春の手品師」で文學界新人賞を受賞した大島真寿美の同名小説を、森川葵×菅田将暉主演で映画化。監督は海外でも高い評価を受けている風間志織。勉強して受験して就職して大人になる、みんなが当たり前に進んでいく未来に苛立ち戸惑う、そんな青春の季節にもがく少女と先輩のひと夏を描く。夢と現実が入り混じる遊び心あふれる映像で、映画史に燦然と輝く巨匠フェデリコ・フェリーニにオマージュを捧げている。
「犬になりたい。」進路調査書にそう書いた16歳の知世子は案の定呼び出しをくらった。大人になるって何かを諦めること――?映画好きで変わり者の先輩・正宗は、そんな知世子を主人公にして映画を撮ることに。不機嫌な知世子にカメラを向ける正宗もまた知世子と同じ思いを抱えていた。ふたりはカメラを片手に“ここじゃないどこか”を目指して旅に出ることを思いつく。